世界の食料安全保障への貢献
考え方
国連食料農業機関が2018年に発表した「世界の食料安全保障と栄養の現状」によると、世界では8億2100万人、世界人口の9人に1人が慢性的な栄養不足となっています。飢餓と栄養不足をなくすことは、大きな社会課題の一つであり、これを解決するものとして農業の生産性向上は欠かすことができません。
また、農林水産省が試算した「2050年における世界の食料需給見通し」(2019年)によれば世界の食料需要量は、2050年には2010年比1.7倍(58.17億トン)となり、畜産物と穀物の増加が大きくなっています。人口増加や経済発展を背景に、低所得国の食料需要量は2.7倍に、中所得国でも1.6倍に増加すると見込まれています。
クミアイ化学グループは「いのちと自然を守り育てる」のテーマのもと、地球規模の問題である「世界の食料安全保障」および「環境の保全」に貢献できる企業を目指しています。日本国内だけでなく、世界の主要な農作物栽培地域の国々で使用できる農薬の研究開発・製造・販売事業を展開することで、人類共通の社会課題解決への挑戦を続けています。
出典:農林水産省大臣官房政策課食料安全保障室「2050年における世界の食料需要見通し」(2019年9月)