【水稲・園芸/殺虫剤】
クミアイ トレボン乳剤
エトフェンプロックス乳剤
SDS(安全データシート)
公益財団法人日本中毒情報センターへの問い合わせ方法は「一般市民向け受信相談について」をご参照ください。
登録番号 | 第17168号 [クミアイ化学工業㈱ 登録] |
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成分 | エトフェンプロックス 20.0% |
性状 | 淡黄色澄明可乳化油状液体 |
毒性 | 普通物(毒劇物に該当しないものを指していう通称) |
危険物 | 第2石油類 |
販売地域 | 全国 |
有効年限 | 5年 |
包装 | 100ml×10本×6箱、500ml×20本 |
作用機構分類番号 (RACコード) |
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- チラシ・技術資料関連
- その他関連情報
特長
- 稲のツマグロヨコバイ、ウンカ類、イネミズゾウムシ、イナゴ類、カメムシ類、イネドロオイムシに効果が高く、野菜、果樹のコナガ、シンクイムシ等のチョウ目害虫、アブラムシ類、オンシツコナジラミやコウチュウ目、アザミウマ類の防除にも有効です。
- 速効的で、また効果の持続性に優れるため、長期間害虫の発生を抑えます。
- 人畜に低毒性で皮膚、粘膜の刺激性が比較的少なく、鳥類に対し毒性が低い薬剤です。また、各種作物に対して薬害がほとんどなく使用できます。
適用害虫と使用方法
作物名 | 適用場所 | 適用害虫名 | 希釈倍数 | 使用液量 | 使用時期 | 本剤の使用回数 | 使用方法 | エトフェンプロックスを含む農薬の総使用回数 |
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稲 | - | イナゴ類 ウンカ類 イネドロオイムシ ツマグロヨコバイ | 1000~2000倍 | 60~150L/10a | 収穫14日前まで | 3回以内 | 散布 | 3回以内 |
ウンカ類 | 300~600倍 | 25L/10a | ||||||
カメムシ類 イネミズゾウムシ | 2000倍 | 60~150L/10a | ||||||
カメムシ類 | 600倍 | 25L/10a | ||||||
イネミズゾウムシ イネドロオイムシ ツマグロヨコバイ | 300倍 | |||||||
コブノメイガ | 1000倍 | 60~150L/10a | ||||||
麦類 | アブラムシ類 ヒメトビウンカ | 2000倍 | 2回以内 | 2回以内 | ||||
あわ | アワノメイガ アワヨトウ | 1000倍 | 100~300L/10a | 3回以内 | 3回以内 | |||
きび | アカスジカスミカメ | |||||||
とうもろこし | アワノメイガ アワヨトウ ツマジロクサヨトウ | 収穫7日前まで | 4回以内 | 4回以内 | ||||
水田作物、畑作物(休耕田) | ヨシ、オギ、ススキ、セイタカアワダチソウ等の多年生雑草が優占している休耕田 | カメムシ類 | 2000倍 | 60~150L/10a | - | 3回以内 | 3回以内 | |
かんしょ | - | アブラムシ類 ナカジロシタバ ハスモンヨトウ | 1000倍 | 100~300L/10a | 収穫7日前まで | |||
さといも | ハスモンヨトウ | 収穫14日前まで | ||||||
ばれいしょ | アブラムシ類 | 収穫7日前まで | ||||||
やまのいも | アブラムシ類 ヤマノイモコガ ハスモンヨトウ | 収穫14日前まで | ||||||
みずいも | 水田 | オキナワイナゴモドキ | 100~150L/10a | |||||
しょうが 葉しょうが | - | ハスモンヨトウ | 100~300L/10a | 収穫7日前まで | ||||
だいこん | アブラムシ類 コナガ ヨトウムシ アオムシ | 1000~2000倍 | 収穫21日前まで | |||||
てんさい | ヨトウムシ | 収穫14日前まで | ||||||
ねぎ | シロイチモジヨトウ | 1000倍 | 収穫21日前まで | 2回以内 | 2回以内 | |||
豆類(種実、ただし、だいず、あずきを除く) | アブラムシ類 カメムシ類 フタスジヒメハムシ シロイチモジマダラメイガ アズキノメイガ マメシンクイガ ウラナミシジミ ハスモンヨトウ ダイズサヤタマバエ | 収穫14日前まで | ||||||
あずき | アブラムシ類 カメムシ類 フタスジヒメハムシ ノメイガ類 シロイチモジマダラメイガ マメシンクイガ ウラナミシジミ ハスモンヨトウ ダイズサヤタマバエ | |||||||
だいず | アブラムシ類 ツメクサガ カメムシ類 フタスジヒメハムシ シロイチモジマダラメイガ ウコンノメイガ アズキノメイガ マメシンクイガ ウラナミシジミ ハスモンヨトウ ダイズサヤタマバエ | |||||||
えだまめ | ツメクサガ カメムシ類 フタスジヒメハムシ シロイチモジマダラメイガ ウコンノメイガ マメシンクイガ ダイズサヤタマバエ | |||||||
ハスモンヨトウ | 1000~2000倍 | |||||||
さやいんげん | ワタアブラムシ マメノメイガ ウラナミシジミ | 1000倍 | 収穫前日まで | |||||
さやえんどう 実えんどう | ウラナミシジミ ヨトウムシ シロイチモジヨトウ | |||||||
未成熟ささげ | アブラムシ類 | |||||||
きゅうり | アブラムシ類 コナジラミ類 | 3回以内 | 3回以内 | |||||
にがうり | アブラムシ類 カメムシ類 コナジラミ類 ウリノメイガ ヨトウムシ類 | |||||||
かぼちゃ | コナジラミ類 ウリハムシ | |||||||
すいか | アブラムシ類 コナジラミ類 ヨトウムシ ハスモンヨトウ | 収穫3日前まで | ||||||
メロン | アブラムシ類 コナジラミ類 | 4回以内 | 4回以内 | |||||
トマト | コナジラミ類 | 収穫前日まで | 2回以内 | 2回以内 | ||||
なす | アブラムシ類 | 1000~2000倍 | 3回以内 | 3回以内 | ||||
コナジラミ類 | 1000倍 | |||||||
ピーマン | アブラムシ類 | |||||||
ブロッコリー | アオムシ | 1000~2000倍 | ||||||
モロヘイヤ | アザミウマ類 | 1000倍 | 収穫14日前まで | 1回 | 1回 | |||
キャベツ | アブラムシ類 コナガ ヨトウムシ アオムシ | 1000~2000倍 | 収穫3日前まで | 3回以内 | 3回以内 | |||
はくさい | 収穫7日前まで | |||||||
あしたば | アブラムシ類 | 2000倍 | 収穫14日前まで | |||||
せり | 水田 | 1000倍 | 100~150L/10a | 収穫30日前まで | 2回以内 | 2回以内 | ||
せり(水耕栽培) | ガラス室等の施設 | |||||||
みつば | - | 100~300L/10a | 収穫21日前まで(但し、伏せ込み栽培は伏せ込み前まで) | |||||
レタス | 収穫14日前まで | 3回以内 | 3回以内 | |||||
うど | 根株養成期(但し、収穫45日前まで) | 2回以内 | 2回以内 | |||||
さといも(葉柄) | ハスモンヨトウ | 収穫7日前まで | 3回以内 | 3回以内 | ||||
ふき | コナジラミ類 フキノメイガ ヨトウムシ | 収穫14日前まで | ||||||
食用ぎく | アブラムシ類 | 2000倍 | 収穫3日前まで | 2回以内 | 2回以内 | |||
オクラ | アブラムシ類 カメムシ類 | 1000倍 | 収穫前日まで | 3回以内 | 3回以内 | |||
じゅんさい | じゅんさい田 | ジュンサイハムシ マダラミズメイガ | 100~150L/10a | 2回以内 | 2回以内 | |||
ほうきぎ | - | ホウキギツツミノガ | 100~300L/10a | 収穫30日前まで | ||||
やまのいも(むかご) | アブラムシ類 ヤマノイモコガ ハスモンヨトウ | 収穫14日前まで | 3回以内 | 3回以内 | ||||
おうぎ | ウリハムシモドキ | 収穫45日前まで | 4回以内(但し、1年間に2回以内) | 4回以内(但し、1年間に2回以内) | ||||
せんきゅう | 収穫14日前まで | 3回以内 | 3回以内 | |||||
とうき | キアゲハ | 幼虫発生期 | 6回以内 | 6回以内 | ||||
採種用とうき | 12回以内(但し、1年間に6回以内) | 12回以内(但し、1年間に6回以内) | ||||||
かんきつ | ケシキスイ類 コアオハナムグリ | 200~700L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 3回以内 | |||
チャノキイロアザミウマ | 2000倍 | |||||||
ミカンハモグリガ | 1000~2000倍 | |||||||
マンゴー | チャノキイロアザミウマ | 1000倍 | 収穫7日前まで | |||||
カーネーション きく | アブラムシ類 | 2000倍 | 100~300L/10a | 発生初期 | 6回以内 | 6回以内 | ||
宿根かすみそう | ヨトウムシ | - | ||||||
シロイチモジヨトウ | 1000倍 | |||||||
トルコギキョウ | ハスモンヨトウ | |||||||
ゆり | アブラムシ類 | 2000倍 | ||||||
りんどう | ヒラズハナアザミウマ | |||||||
樹木類(つつじ類、ポインセチア、ソテツを除く) | オビカレハ | 100~700L/10a | 幼虫発生期 | |||||
シャクトリムシ類 ケムシ類 | 4000倍 | |||||||
ポインセチア | オビカレハ | 2000倍 | ||||||
コナジラミ類 | 1000倍 | - | ||||||
シャクトリムシ類 ケムシ類 | 4000倍 | 幼虫発生期 | ||||||
ソテツ | オビカレハ | 2000倍 | ||||||
シャクトリムシ類 ケムシ類 | 4000倍 | |||||||
クロマダラソテツシジミ | 2000~4000倍 | |||||||
つつじ類 | オビカレハ | 2000倍 | ||||||
シャクトリムシ類 ケムシ類 | 4000倍 | |||||||
ツツジグンバイ | 2000倍 | - | ||||||
飼料用とうもろこし(子実) | アワノメイガ アワヨトウ ツマジロクサヨトウ | 1000倍 | 100~300L/10a | 収穫7日前まで | 4回以内 | 4回以内 | ||
茶 | チャノキイロアザミウマ チャノミドリヒメヨコバイ チャノホソガ | 2000倍 | 200~400L/10a | 摘採21日前まで | 2回以内 | 2回以内 | ||
たばこ | アブラムシ類 タバコノミハムシ | 1000~2000倍 | 25~180L/10a | 収穫10日前まで | ||||
タバコガ ヨトウムシ | 2000倍 |
注意事項
注意事項
- 使用量に合わせ薬液を調製し、使いきってください。
- 蚕に対して長期間毒性があるので、近くに桑園がある場合には絶対に桑葉にかからないようにしてください。
- 散布器具、作業衣などは桑用と必ず区別してください。
- ミツバチに対して影響があるので、以下のことに注意してください。
- ミツバチ等の巣箱及びその周辺に飛散するおそれがある場合には使用しないでください。
- 関係機関(都道府県の農薬指導部局や地域の農業団体等)に対して、周辺で養蜂が行われているかを確認し、養蜂が行われている場合は、関係機関へ農薬使用に係る情報を提供し、ミツバチの危害防止に努めてください。
- ミツバチ等の巣箱及びその周辺に飛散するおそれがある場合には使用しないでください。
- かんきつ、茶での散布は、場合によりハダニ類が増えることがあるので注意してください。
- ねぎのシロイチモジヨトウの防除に使用する場合は、食入前の若令幼虫期に散布してください。
- きくのアブラムシ類への使用に当っては、一部地域のワタアブラムシでは効果が劣ることがあるので使用をさけてください。
- 採種用とうきに使用する場合は、根部及び葉を収穫せず、種子の収穫に限ってください。
- 水耕栽培に使用する場合、使用した施設からの廃液をかんがい水路、排水路、河川などには絶対に流さず、適切に処理してください。
- 本田の水稲に対して希釈倍数300~600倍で散布する場合は、所定量を均一に散布できる乗用型の速度連動式地上液剤少量散布装置を使用してください。
- 自動車などの塗装面に散布液がかかると変色するおそれがあるので、散布液がかからないように注意してください。
- 使用に当っては使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意してください。特に適用作物群に属する作物またはその新品種に初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることをお勧めします。
安全使用上の注意
- 誤飲などのないよう注意してください。誤って飲み込んだ場合には吐かせないで、直ちに医師の手当を受けさせてください。使用中に身体に異常を感じた場合には直ちに医師の手当を受けてください。
- 眼に対して強い刺激性があるので、散布液調製時には保護メガネを着用して眼に入らないように注意してください。眼に入った場合には直ちに十分に水洗し、眼科医の手当てを受けてください。
- 原液は皮ふに対して刺激性があるので皮ふに付着しないよう注意してください。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落としてください。
- 使用の際は農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。
- 作業後は手足、顔などを石けんでよく洗い、洗眼・うがいをしてください。
- 街路、公園などで使用する場合は、散布中および散布後(少なくとも散布当日)に小児や散布に関係のない者が散布区域に立ち入らないよう縄囲いや立て札を立てる等配慮し、人畜などに被害を及ぼさないように注意を払ってください。
- 魚毒性等…水産動植物(甲殻類、冷水魚)に影響を及ぼすので、河川、養殖池などに飛散、流入しないよう注意して使用してください。養殖池など周辺での使用はさけてください。なお、比較的低濃度でも魚が平衡失調を起こすおそれがあるので、十分注意してください。散布後は水管理に注意してください。使用残りの薬液が生じないように調製をおこない、使いきってください。散布器具および容器の洗浄水は、河川等に流さないでください。また、空容器、空袋などは水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
- 保管…密栓し、火気や直射日光をさけ、食品と区別して、冷涼な場所に保管してください。