使用上のポイント
1.使用時期
●【移植水稲の場合】ノビエ、ホタルイの2葉期までに散布してください。
アオミドロなどの藻類や表層はく離の発生により、薬剤の拡散が阻害される場合がありますので、藻類や表層はく離が発生しやすい水田では、これらの発生前に、なるべく早い時期に使用してください。また、スルホニルウレア剤に感受性の低下したホタルイ類、アゼナ類、コナギ、ミゾハコベ等に対しては早め(ノビエまたはホタルイ類の2葉期まで)に使用してください。
【標準的な使用時期】
●【直播水稲の場合】稲1葉期以降、ホタルイの2葉期までに散布してください。
直播水稲に使用する場合は、発芽直後の稲に対して薬害のおそれがあるので、適正な覆土を行い、稲の1葉期以降に散布してください。また、根が露出した条件では薬害を生じるおそれがあるので使用をさけてください。また、ノビエの2.5葉期までの適用がありますが、スルホニルウレア系除草剤(SU剤)抵抗性のホタルイおよびアゼナ類、ミゾハコベ等に対しては早め(ホタルイ2葉期まで)に散布してください。特に前年、SU抵抗性雑草が多かった圃場では、稲1葉期以降のなるべく早い時期の散布がより効果的です。
【標準的な使用時期】
2.使用方法
自己拡散型のジャンボ剤で、極めて優れた水中拡散性を有します。畦畔から水田内に投げ込むだけで優れた効果が発揮されます。
【散布薬量】
- 10アール当りの散布薬量はパック10個です。
畦畔から、下手投げでパックをそのまま投げ込みます。10アール当りパック10個の割合で、間隔をおいて投げ込んでください。(30アールの場合は、30個投げ込む)
- パックのフィルムは水溶性ですので、乾いた手(手袋着用)で取扱い、手(手袋)が濡れている場合はタオルなど水分を拭き取ってから、取り扱ってください。
3.水管理
【散布前および散布時】
- 湛水状態が保てるように畦畔管理をしっかり行い、田面を露出させないようにしてください。
- 水の出入りを止めてやや深めの湛水状態(5~6cm)で散布してください。浅水や田面の露出した状態での散布は、除草効果が劣ることがあります。
- アオミドロなどの藻類や表層はく離・ウキクサなどの水面浮遊物が多い場合は拡散が不十分になるおそれがありますので、使用はさけてください。
なお、既に水面浮遊物が発生している場合は、一旦、落水などをすることで水面浮遊物の除去が確認できれば、再入水し、やや深めの湛水状態(水深5~6cm)で散布可能です。
【散布後】
- 散布後少なくとも3~4日間は通常の湛水状態(水深3~5cm)を保ち、自然減水により田面が露出するようになったら、通常の水深になるまで静かに水を入れてください。
- 散布後7日間は、落水やかけ流しは絶対にしないでください。