クミアイ化学工業株式会社

製品情報

2004年度農林水産大臣賞受賞

【水稲/初・中期一発処理除草剤】
トップガンLジャンボ(ピリミノバックメチル・ブロモブチド・ベンスルフロンメチル・ペントキサゾン剤)

登録番号 第21384号 [クミアイ化学工業㈱ 登録]
成分 ピリミノバックメチル 1.8%  ブロモブチド 36.0%  ベンスルフロンメチル  2.0%  ペントキサゾン 8.0%
性状 淡褐色粒状 水溶性パック入り 1パック25g
毒性 普通物(毒劇物に該当しないものを指していう通称)
危険物 非該当
販売地域 メーカーの販売は終了しました(北陸、関東以西)
有効年限 4年(製品の最終有効年月は2024年10月)
包装 250g(25g×10パック)×20袋、750g(25g×30パック)×10袋
作用機構分類番号(RACコード) 除草剤分類 2,30,2,14

安全データシート(SDS)

安全データシート(SDS)閲覧の際のご注意
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特長

  • 粒径5mmの豆つぶ製剤を、水溶性フィルムに包みパック化したジャンボ剤です。
  • パックの溶け出しが速く、豆つぶが水面に浮遊しながら、崩壊・分散する自己拡散型の新製剤で、水中拡散性が極めて優れています。
  • 水溶性フィルム包装であるため、薬剤に直接触れることなく散布ができます。また、ドリフトの心配がなく安心して使用できます。
  • 一年生雑草から主要な多年生雑草まで広範囲の雑草に効果が優れ、効果の持続期間も長い一発処理剤です。
  • スルホニルウレア抵抗性雑草に対して高い効果があります。特に、コナギおよびイヌホタルイの発生前から2葉期まで、安定した高い効果を示します。
  • 水稲や環境に対する安全性が高い薬剤です。
リニューアル新発売トップガンR

適用雑草と使用方法

2008年5月14日現在
作物名適用雑草名使用時期適用土壌使用量本剤の使用回数使用方法適用地帯ピリミノバックメチルを含む農薬の総使用回数ブロモブチドを含む農薬の総使用回数ベンスルフロンメチルを含む農薬の総使用回数ペントキサゾンを含む農薬の総使用回数 
移植水稲水田一年生雑草
ウリカワ
セリ
ヒルムシロ(近畿・中国・四国を除く)
ホタルイ
マツバイ
ミズガヤツリ
アオミドロ・藻類による表層はく離(近畿・中国・四国、九州)
移植後3日~ノビエ2.5葉期(但し、移植後30日まで)砂壌土~埴土小包装(パック)10個(250g)/10a1回水田に小包装(パック)のまま投げ入れる全域(北海道、東北を除く)の普通期及び早期栽培地帯2回以内2回以内2回以内2回以内 
直播水稲水田一年生雑草
ウリカワ
セリ
ヒルムシロ
ホタルイ
マツバイ
ミズガヤツリ
稲1葉期~ノビエ2.5葉期(但し、収穫90日前まで)全域(北海道、東北を除く) 

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PDF版適用表
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使用上のポイント

1.使用時期

●【移植水稲の場合】ノビエ、ホタルイの2葉期までに散布してください。

アオミドロなどの藻類や表層はく離の発生により、薬剤の拡散が阻害される場合がありますので、藻類や表層はく離が発生しやすい水田では、これらの発生前に、なるべく早い時期に使用してください。また、スルホニルウレア剤に感受性の低下したホタルイ類、アゼナ類、コナギ、ミゾハコベ等に対しては早め(ノビエまたはホタルイ類の2葉期まで)に使用してください。

【標準的な使用時期】

●【直播水稲の場合】稲1葉期以降、ホタルイの2葉期までに散布してください。

直播水稲に使用する場合は、発芽直後の稲に対して薬害のおそれがあるので、適正な覆土を行い、稲の1葉期以降に散布してください。また、根が露出した条件では薬害を生じるおそれがあるので使用をさけてください。また、ノビエの2.5葉期までの適用がありますが、スルホニルウレア系除草剤(SU剤)抵抗性のホタルイおよびアゼナ類、ミゾハコベ等に対しては早め(ホタルイ2葉期まで)に散布してください。特に前年、SU抵抗性雑草が多かった圃場では、稲1葉期以降のなるべく早い時期の散布がより効果的です。

【標準的な使用時期】

2.使用方法

自己拡散型のジャンボ剤で、極めて優れた水中拡散性を有します。畦畔から水田内に投げ込むだけで優れた効果が発揮されます。

【散布薬量】

  • 10アール当りの散布薬量はパック10個です。
    畦畔から、下手投げでパックをそのまま投げ込みます。10アール当りパック10個の割合で、間隔をおいて投げ込んでください。(30アールの場合は、30個投げ込む)
  • パックのフィルムは水溶性ですので、乾いた手(手袋着用)で取扱い、手(手袋)が濡れている場合はタオルなど水分を拭き取ってから、取り扱ってください。

3.水管理

【散布前および散布時】

  • 湛水状態が保てるように畦畔管理をしっかり行い、田面を露出させないようにしてください。
  • 水の出入りを止めてやや深めの湛水状態(5~6cm)で散布してください。浅水や田面の露出した状態での散布は、除草効果が劣ることがあります。
  • アオミドロなどの藻類や表層はく離・ウキクサなどの水面浮遊物が多い場合は拡散が不十分になるおそれがありますので、使用はさけてください。
    なお、既に水面浮遊物が発生している場合は、一旦、落水などをすることで水面浮遊物の除去が確認できれば、再入水し、やや深めの湛水状態(水深5~6cm)で散布可能です。

【散布後】

  • 散布後少なくとも3~4日間は通常の湛水状態(水深3~5cm)を保ち、自然減水により田面が露出するようになったら、通常の水深になるまで静かに水を入れてください。
  • 散布後7日間は、落水やかけ流しは絶対にしないでください。

注意事項

  • 使用量に合わせ秤量し、使いきってください。
  • 雑草の発生前から生育初期に有効なので、ノビエの2.5葉期までに時期を失しないように散布してください。なお、多年生雑草は生育段階によって効果にふれが出るので、必ず適期に散布してください。ホタルイ、ミズガヤツリ、ウリカワは2葉期まで、ヒルムシロは発生期まで、セリは再生始期まで、アオミドロ・藻類による表層はく離は発生前が散布適期です。
  • 苗の植付が均一となるように、代かき及び植付作業は丁寧におこなってください。未熟有機物を使用した場合は、特に丁寧におこなってください。
  • 散布の際は、やや深めの湛水状態(水深5~6cm)で水の出入りを止めてください。
  • 散布後少なくとも3~4日間は通常の湛水状態(水深3~5cm)を保ち、散布後7日間は落水、かけ流しはしないでください。また、入水は静かにおこなってください。
  • 小包装(パック)のまま 10 アール当たり 10 個の割合で水田に均等に投げ入れてください。
  • 藻類・表層はく離などの水面浮遊物が多い場合は、拡散が不十分になるおそれがあるため、使用はさけてください。
  • パックに使用しているフィルムは水溶性なので、濡れた手で作業したり、降雨で破袋することがないように注意してください。
  • 以下のような条件下では薬害が発生するおそれがあるので使用をさけてください。
    • 砂質土壌の水田および漏水田(減水深2cm/日以上)
    • 軟弱苗を移植した水田
    • 極端な浅植えの水田および浮き苗の多い水田
  • 直播水稲に使用する場合は以下に注意してください。
    • 発芽直後の稲に対して薬害が生じるおそれがあるので、適切な覆土をおこない、稲の1葉期以降に散布してください。
    • 稲の根が露出した条件では薬害を生じるおそれがあるので使用をさけてください。
    • 除草効果の低下と生育抑制の薬害が発生するおそれがあるので、入水後水持ちの安定した後に散布してください。
  • 梅雨時期等、散布後に多量の降雨が予想される場合は除草効果が低下するおそれがあるので使用はさけてください。
  • 散布後の数日間に著しい高温が続く場合、初期生育が抑制されることがありますが、一過性のもので次第に回復し、その後の生育に対する影響は認められていません。
  • 散布した水田の田面水を他の作物に灌水しないでください。
  • 河川、湖沼、地下水などを汚染しないよう、落水、かけ流しはしないでください。
  • 移植前に生育したミズガヤツリには効果が劣るので、物理的防除方法などを用いて移植前に防除してから使用してください。
  • いぐさ、れんこん、せり、くわい等の生育を阻害するおそれがあるので、これらの作物の生育期に隣接田で使用する場合は十分に注意してください。
  • 使用にあたっては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意し、特に初めて使用する場合や異常気象の場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることをお勧めします。

安全使用上の注意

  • 水溶性フィルムで小包装されているため、濡れた手で触らないでください。
  • 水溶性フィルム包装が破袋した際の注意事項
    • 誤食などのないように注意してください。誤って飲み込んだ場合には吐き出させ、直ちに医師の手当てを受けさせてください。
    • 眼に対して刺激性があるので、眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当てを受てください。
    • 皮ふに対して弱い刺激性があるので皮ふに付着しないように注意してください。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落としてください。
    • かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。
  • 魚毒性等…水産動植物(藻類)に影響を及ぼすので、河川、養殖池などに流入しないよう注意して使用してください。散布後は水管理に注意してください。空容器、空袋などは水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
  • 保管…密封し、直射日光をさけ、食品と区別して、冷涼・乾燥した場所に保管してください。吸湿性があるので開封後は早めに使用してください。使い残りは、開封口を密封して、湿気が入らないように保管してください。


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