【水稲/初・中期一発処理除草剤】
トップガンLフロアブル
ピリミノバックメチル・ブロモブチド・ベンスルフロンメチル・ペントキサゾン水和剤
SDS(安全データシート)
公益財団法人日本中毒情報センターへの問い合わせ方法は「一般市民向け受信相談について」をご参照ください。
登録番号 | 第20493号 [クミアイ化学工業㈱ 登録] |
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成分 | ピリミノバックメチル 0.56% ブロモブチド 17.0% ベンスルフロンメチル 0.93% ペントキサゾン 2.8% |
性状 | 淡褐色水和性粘稠懸濁液体 |
毒性 | 普通物(毒劇物に該当しないものを指していう通称) |
危険物 | 非該当 |
販売地域 | メーカーの販売は終了しました(北陸、関東以西) |
有効年限 | 5年(製品の最終有効年月は2025年10月) |
包装 | 500ml×20本、2L×6本 |
作用機構分類番号 (RACコード) |
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- チラシ・技術資料関連
- その他関連情報
「チラシ・技術資料関連」はありません。
特長
- スルホニルウレア系除草剤(SU剤)に抵抗性のホタルイに対して、発生前から2葉期までの処理で優れた防除効果があります。
- スルホニルウレア系除草剤(SU剤)に抵抗性のアゼナ類、コナギ、ミゾハコベ、ミズアオイ等の一年生広葉雑草にも効果が高く、同時防除ができる初・中期一発剤です。
- クログワイ、ミズガヤツリ、ウリカワ、ヘラオモダカ、オモダカ等の多年生雑草を含む広範囲の雑草にも有効です。
- ノビエに対して3葉期まで防除できる余力を持っています。
適用雑草と使用方法
作物名 | 適用雑草名 | 使用時期 | 適用土壌 | 使用量 | 本剤の使用回数 | 使用方法 | 適用地帯 | ピリミノバックメチルを含む農薬の総使用回数 | ブロモブチドを含む農薬の総使用回数 | ベンスルフロンメチルを含む農薬の総使用回数 | ペントキサゾンを含む農薬の総使用回数 |
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移植水稲 | 水田一年生雑草 ウリカワ オモダカ(北陸を除く) クログワイ セリ ヒルムシロ ホタルイ マツバイ ミズガヤツリ アオミドロ・藻類による表層はく離 | 移植直後~ノビエ3葉期(但し、移植後30日まで) | 砂壌土~埴土 | 500ml/10a | 1回 | 原液湛水散布 | 全域(北海道、東北を除く)の普通期及び早期栽培地帯 | 2回以内 | 2回以内 | 2回以内 | 2回以内 |
移植時 | 田植同時散布機で施用 | ||||||||||
直播水稲 | 水田一年生雑草 ウリカワ セリ ホタルイ マツバイ ミズガヤツリ アオミドロ・藻類による表層はく離 | 稲1.5葉期~ノビエ3葉期(但し、収穫90日前まで) | 砂壌土 | 原液湛水散布 | 全域(北海道、東北を除く) | ||||||
稲1葉期~ノビエ3葉期(但し、収穫90日前まで) | 壌土~埴土 |
上手な使い方
ノビエの3葉期までの適用がありますが、気象条件や圃場条件により、雑草の発生時期や生育スピードが異なる場合がありますので、目安として移植時~ノビエ2.5葉期頃までの最適期に散布してください。
また、スルホニルウレア剤に感受性の低下したホタルイ類、アゼナ類、コナギ、ミゾハコベに対しては早めに、ホタルイ2.0葉期頃までに使用してください。
[標準的な使用時期]

1-2.【直播水稲の場合】稲1葉期以降、ノビエの2.5葉期、ホタルイの2葉期までに散布してください。
ただし、砂壌土条件では稲1.5葉期以降に散布してください。
直播水稲に使用する場合は、発芽直後の稲に対して薬害のおそれがあるので、適正な覆土を行い稲の1葉期以降(砂壌土では1.5葉期以降)に散布してください。また、根が露出した条件では薬害を生じるおそれがあるので使用を避けてください。
また、ノビエの3葉期までの適用がありますが、スルホニルウレア系除草剤(SU剤)抵抗性のホタルイおよびアゼナ類、ミゾハコベ等に対しては早目の処理が有効なので、ノビエ2.5葉期、ホタルイ2葉期までに散布してください。特に前年、SU抵抗性雑草が多かった圃場では、イネ1葉期以降のなるべく早い時期の散布がより効果的です。
[標準的な使用時期]

2.使用方法
- 散布前
キャップを閉めたまま、よくボトルを振ってください。
- 散布時(手振り散布)
キャップを開け、ボトルを振って原液を直接散布してください。ボトル1本(500ml)を25~30回振ることにより、ほぼ全量が散布できるようになっています。幅30m以下の水田では、畦畔を歩きながら約3~4m毎に1振りずつ散布してください。幅30mを超える水田では、畦畔からの散布に加え、圃場内の散布を組み合わせてください。散布時に薬剤が体にかからないように、ボトルは腰の高さより下で振り、また、風の強い時は風上から注意して散布してください。
3.水管理
- 散布前
水の出入りを止めて湛水状態(3~5cm)で散布してください。浅水や田面の露出した状態での散布は除草効果が劣ることがあります。
- 散布時(手振り散布)
湛水状態が保てるように畦畔管理をしっかり行い、田面を露出させないようにしてください。自然減水により田面が露出するようになったら、通常の水深になるまで水を入れてから水口を閉じるようにしてください。かけ流しは絶対にしないでください。また散布後に多量の降雨が予想される場合は、使用をひかえてください。降雨により田面水が流れ出し、除草効果が低下することがあります。
注意事項
注意事項
- 使用量に合わせ秤量し、使いきってください。
- 使用に当っては、使用前にボトルをよく振ってください。
- 雑草の発生前から生育初期に有効なので、ノビエの3葉期までに時期を失しないように散布してください。
- なお、多年生雑草は生育段階によって効果にふれが出るので、必ず適期に散布するようにしてください。
- ホタルイ、ミズガヤツリ、ウリカワは2葉期まで、ヒルムシロは発生期まで、クログワイ、オモダカは発生始期まで、セリは再生始期まで、アオミドロ・藻類による表層はく離は発生前が散布適期です。
- ホタルイ、ミズガヤツリ、ウリカワは2葉期まで、ヒルムシロは発生期まで、クログワイ、オモダカは発生始期まで、セリは再生始期まで、アオミドロ・藻類による表層はく離は発生前が散布適期です。
- オモダカ、クログワイは発生期間が長く、遅い発生のものまでは十分な効果を示さないので、有効な後処理剤と組合わせて使用してください。
- 苗の植付が均一となるように、代かき及び植付作業はていねいにおこなってください。未熟有機物を使用した場合は、特にていねいにおこなってください。
- 散布の際は、湛水状態(水深3~5cm)で水の出入りを止めて散布してください。また、極端な浅水や深水での使用はさけてください。
- 蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにしてください。
- 散布後3~4日間はそのまま湛水を保ち、田面を露出させないように注意し、散布後7日間は落水、かけ流しはしないでください。また、入水は静かにおこなってください。
- 以下のような条件下では薬害の生じるおそれがあるので使用をさけてください。
- 砂質土壌の水田、漏水田(減水深2cm/日以上)
- 軟弱苗を移植した水田
- 極端な浅植えの水田および浮き苗の多い水田
- 砂質土壌の水田、漏水田(減水深2cm/日以上)
- 直播水稲に使用する際の注意事項
- 発芽直後の稲に対して薬害を生じるおそれがあるので、適切な覆土をおこない、稲の1葉期以降(但し砂壌土条件では稲の1.5葉期以降)に散布してください。
- 稲の根が露出した条件では薬害を生じるおそれがあるので使用をさけてください。
- 除草効果の低下と生育抑制の薬害が発生するおそれがあるので、入水後水持ちの安定した後に散布してください。
- 発芽直後の稲に対して薬害を生じるおそれがあるので、適切な覆土をおこない、稲の1葉期以降(但し砂壌土条件では稲の1.5葉期以降)に散布してください。
- 梅雨時期など、散布後に多量の降雨が予想される場合は除草効果が低下するおそれがあるので使用はさけてください。
- 散布後の数日間に著しい高温が続く場合、初期生育が抑制されることがありますが、一過性のもので次第に回復し、その後の生育に対する影響は認められていません。
- 散布した水田の田面水を他の作物に灌水しないでください。
- 河川、湖沼、地下水などを汚染しないよう、落水、かけ流しはしないでください。
- 移植前に生育したミズガヤツリには効果が劣るので、物理的防除方法などを用いて移植前に防除してから使用してください。
- いぐさ、れんこん、せり、くわい等の生育を阻害するおそれがあるので、これらの作物の生育期に隣接田で使用する場合は十分に注意してください。
- 散布器、ホース、ノズル、タンク等の器具は使用後速やかに十分に水洗し、洗浄液は水田内で処理してください。また、使用した機器などは水稲用薬剤以外使用しないでください。
- 使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意し、特に初めて使用する場合や異常気象の場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることをお勧めします。
安全使用上の注意
- 散布の際は農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをするとともに衣服を交換してください。
- 作業時に着用していた衣服などは他のものとは分けて洗濯してください。
- かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。
- 魚毒性等…水産動植物(藻類)に影響を及ぼすので、河川、養殖池などに飛散、流入しないよう注意して使用してください。散布後は水管理に注意してください。散布器具および容器の洗浄水は、河川などに流さないでください。また空容器、空袋などは水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
- 保管…密栓し、直射日光をさけ、食品と区別して、冷涼な場所に保管してください。