【水稲/初・中期一発処理除草剤】
トップガンGT1キロ粒剤51
ピリミノバックメチル・ブロモブチド・ベンスルフロンメチル・ペントキサゾン粒剤
SDS(安全データシート)
公益財団法人日本中毒情報センターへの問い合わせ方法は「一般市民向け受信相談について」をご参照ください。
登録番号 | 第21378号 [クミアイ化学工業㈱ 登録] |
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成分 | ピリミノバックメチル 0.45% ブロモブチド 9.0% ベンスルフロンメチル 0.51% ペントキサゾン 2.0% |
性状 | 類白色細粒 |
毒性 | 普通物(毒劇物に該当しないものを指していう通称) |
危険物 | 非該当 |
販売地域 | メーカーの販売は終了しました(北陸、関東以西) |
有効年限 | 5年(製品の最終有効年月は2026年10) |
包装 | 1kg×12袋、10kg×1袋 |
作用機構分類番号 (RACコード) |
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- チラシ・技術資料関連
- その他関連情報
「チラシ・技術資料関連」はありません。
特長
- スルホニルウレア抵抗性雑草に対して高い効果があります。
スルホニルウレア剤に感受性が低下した、アゼナ、コナギなどの一年生広葉雑草及びイヌホタルイの発生前から2葉期まで、安定した高い効果を示します。
- 難防除雑草を含む広範囲の雑草に効果が優れています。
ノビエをはじめとする水田一年生雑草からホタルイ、ミズガヤツリ、ウリカワ、ヘラオモダカ、ヒルムシロなどの主要な多年生雑草やクログワイ、オモダカ、セリなどの難防除雑草まで高い効果を示します。
また、アオミドロや藻類による表層はく離に対しても発生前の処理で発生を抑制します。
- ノビエの3葉期まで適用があり、散布適期幅が広く使いやすい初・中期一発剤です。
有効成分のピリミノバックメチルがノビエに対して高い効果を示します。雑草の発生前からノビエ3葉期まで適用があるので、田植え後にゆとりを持って散布できます。
- 水稲や環境に対する安全性が高いです。
各成分とも移植水稲と雑草間に優れた選択性を示します。適正な使用では水稲への影響はほとんどありません。また、各有効成分は土壌中及び稲体中での残留の心配や後作への影響の少ない薬剤です。
人畜、魚介類に対しても毒性が低く、安全性の高い水稲用除草剤です。
適用雑草と使用方法
作物名 | 適用雑草名 | 使用時期 | 適用土壌 | 使用量 | 本剤の使用回数 | 使用方法 | 適用地帯 | ピリミノバックメチルを含む農薬の総使用回数 | ブロモブチドを含む農薬の総使用回数 | ベンスルフロンメチルを含む農薬の総使用回数 | ペントキサゾンを含む農薬の総使用回数 |
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移植水稲 | 水田一年生雑草 ウリカワ オモダカ クログワイ コウキヤガラ(関東・東山・東海) セリ ヒルムシロ ホタルイ マツバイ ミズガヤツリ アオミドロ・藻類による表層はく離 | 移植直後~ノビエ3葉期(但し、移植後30日まで) | 砂壌土~埴土 | 1kg/10a | 1回 | 湛水散布 | 全域(北海道、東北を除く)の普通期及び早期栽培地帯 | 2回以内 | 2回以内 | 2回以内 | 2回以内 |
移植時 | 田植同時散布機で施用 | ||||||||||
直播水稲 | 水田一年生雑草 ウリカワ セリ ホタルイ マツバイ ミズガヤツリ | 稲1葉期~ノビエ3葉期(但し、収穫90日前まで) | 湛水散布 | 全域(北海道、東北を除く) |
上手な使い方
本剤はノビエの3葉期までの適用がありますが、気象条件や圃場条件により、雑草の発生時期や生育スピードが異なる場合がありますので、目安として移植時~ノビエ2.5葉期頃までの最適期に散布してください。
また、スルホニルウレア剤に感受性の低下したホタルイ類、アゼナ類、コナギ、ミゾハコベに対しては早めに、ノビエ2.0葉期頃までに使用してください。

注意事項
注意事項
- 使用量に合わせ秤量し、使いきってください。
- 雑草の発生前から生育初期に有効なので、ノビエの3葉期までに時期を失しないように散布してください。
- なお、多年生雑草は生育段階によって効果にふれが出るので、必ず適期に散布してください。
- ホタルイ、ミズガヤツリ、ウリカワは2葉期まで、ヒルムシロは発生期まで、オモダカ、クログワイ、コウキヤガラは発生始期まで、セリは再生始期まで、アオミドロ・藻類による表層はく離は発生前が散布適期です。
- ホタルイ、ミズガヤツリ、ウリカワは2葉期まで、ヒルムシロは発生期まで、オモダカ、クログワイ、コウキヤガラは発生始期まで、セリは再生始期まで、アオミドロ・藻類による表層はく離は発生前が散布適期です。
- オモダカ、クログワイ、コウキヤガラは発生期間が長く、遅い発生のものまでは十分な効果を示さないので、有効な後処理剤と組合わせて使用してください。
- 苗の植付けが均一となるように、代かき及び植付作業はていねいにおこなってください。未熟有機物を施用した場合は、特にていねいにおこなってださい。
- 散布の際は、水の出入りを止めて湛水のまま田面に均一に散布し、少なくとも3~4日間は通常の湛水状態(水深3~5cm)を保ち、散布後7日間は落水、かけ流しはしないでください。また、入水は静かにおこなってください。
- 以下のような条件下では薬害が発生するおそれがあるので使用をさけてください。
- 砂質土壌の水田および漏水田(減水深2cm/日以上)
- 軟弱苗を移植した水田
- 極端な浅植えの水田および浮き苗の多い水田
- 砂質土壌の水田および漏水田(減水深2cm/日以上)
- 直播水稲に使用する際の注意事項
- 発芽直後の稲に対して薬害が生じるおそれがあるので、適切な覆土をおこない、稲の1葉期以降に散布してください。
- 稲の根が露出した条件では薬害を生じるおそれがあるので使用をさけてください。
- 除草効果の低下と生育抑制に薬害が発生するおそれがあるので、入水後水持ちの安定した後に散布してください。
- 発芽直後の稲に対して薬害が生じるおそれがあるので、適切な覆土をおこない、稲の1葉期以降に散布してください。
- 梅雨時期など、散布後に多量の降雨が予測される場合は、除草効果が低下することがあるので使用をさけてください。
- 散布後の数日間に著しい高温が続く場合、初期生育が抑制されることがありますが、一過性のもので次第に回復し、その後の生育に対する影響は認められていません。
- 散布した水田の田面水を他の作物の灌水に使用しないでください。
- 河川、湖沼、地下水などを汚染しないよう、落水、かけ流しはしないでください。
- 移植前に生育したミズガヤツリには効果が劣るので、物理的防除方法などを用いて移植前に防除してから使用してください。
- いぐさ、れんこん、せり、くわい等の生育を阻害するおそれがあるので、これらの作物の生育期に隣接田で使用する場合は十分に注意してください。
- 使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意し、特に初めて使用する場合や異常気象には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることをお勧めします。
安全使用上の注意
- 誤食などのないように注意してください。誤まって飲み込んだ場合は吐き出させ、直ちに医師の手当てを受けさせてください。
- 作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをするとともに衣服を交換してください。
- 眼に対して刺激性があるので、眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当てを受けてください。
- かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。
- 魚毒性等…水産動植物(藻類)に影響を及ぼすので、河川、養殖池などに飛散、流入しないよう注意して使用してください。散布後は水管理に注意してください。散布器具および容器の洗浄水は、河川などに流さないでください。また空容器、空袋などは水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
- 保管…密封し、直射日光をさけ、食品と区別して、冷涼・乾燥した場所に保管してください。