使用上のポイント
【散布適期】
【移植水稲の場合】ノビエ、ホタルイの2葉期までに散布する
アオミドロなどの藻類や表層はく離の発生により、薬剤の拡散性が阻害される場合がありますので、藻類や表層はく離が発生しやすい水田では、これらの発生前に、なるべく早い時期に使用してください。また、スルホニルウレア剤に感受性の低下したホタルイ類、アゼナ類、ミズアオイ、コナギ、ミゾハコベ等に対しては早め(ノビエ又はホタルイ類の2.0葉期)までに使用してください。
【標準的な使用時期】
【直播水稲の場合】稲1葉期以降、ホタルイの2葉期までに散布する
本剤を直播水稲に使用する場合は、発芽直後の稲に対して薬害の恐れがあるので、適正な覆土を行い稲の1葉期以降に散布してください。また、根が露出した条件では薬害を生じる恐れがあるので使用をさけてください。本剤はノビエの2.5葉期までの適用がありますが、スルホニルウレア系除草剤(SU剤)抵抗性のホタルイ及びアゼナ類、ミゾハコベ等に対しては早めの処理が有効ですので、ホタルイ2葉期までに散布してください。特に前年、SU抵抗性雑草が多かった圃場では、稲1葉期以降のなるべく早い時期の散布がより効果的です。
【標準的な使用時期】
- オモダカ、クログワイ、シズイは発生期間が長く、遅い発生のものまでは十分な効果を示さないので、有効な後処理剤と組み合わせて使用してください。
【散布薬量:10アール当り250g(1袋)】
散布時はやや深めの湛水状態(5~6cm)で止水にして処理し、3~4日は湛水状態を保ってください。
自然減水により田面が露出するようになったら、通常の水深になるまで水を入れて止水してください。
【使用方法】
- 手まき散布
- ゴム手袋をして、袋から薬剤を一握りすくい取り、10a(20m×50m等)の水田では約4m毎に1回、30a(30m×100m等)の水田では約3m毎に1回投げ入れてください。
- 背負い式の動力散布機 ワンショット散布の場合(調量の設定により連続散布も可能)。
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- 散布筒は一番根元のみを使用してください。
- 背面部の調量レバーは「多」、「増」、または「肥料用」等、多く出るように設定してください。
- 調量レバーのストッパーを10(全開)の位置に合わせてください。
- 散布の際はエンジンを全開にし、調量レバーを一気に10(全開)まで上げ、戻してください。
- レバーの上げから戻しの時間は約1秒(一呼吸)です。
- 1回の吐出量は20~30gです。
- 到達距離は風上で約20~25m、風下で約15mです。