【水稲・園芸/殺虫剤】
スタークル液剤10
ジノテフラン液剤
SDS(安全データシート)
公益財団法人日本中毒情報センターへの問い合わせ方法は「一般市民向け受信相談について」をご参照ください。
登録番号 | 第21259号 [三井化学クロップ&ライフソリューション㈱ 登録] |
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成分 | ジノテフラン 10.0% |
性状 | 淡黄色澄明水溶性液体 |
毒性 | 普通物(毒劇物に該当しないものを指していう通称) |
危険物 | 非該当 |
販売地域 | 全国(20L規格は一部地域では取扱っていない場合があります。) |
有効年限 | 4年 |
包装 | 500ml×20本、10L×2缶、20L×1缶 |
作用機構分類番号 (RACコード) |
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- チラシ・技術資料関連
- その他関連情報
特長
- カメムシ類、ウンカ類、ツマグロヨコバイに高い殺虫効果を示します。
- 散布後は有効成分が速やかに作物内に移行し、効果を発揮します。
- 高い殺虫効果と優れた浸透移行性により、長期間の残効性を示します。
適用害虫と使用方法
作物名 | 適用場所 | 適用害虫名 | 希釈倍数 | 使用液量 | 使用時期 | 本剤の使用回数 | 使用方法 | ジノテフランを含む農薬の総使用回数 |
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稲 | - | ウンカ類 カメムシ類 ツマグロヨコバイ | 1000倍 | 60~150L/10a | 収穫7日前まで | 3回以内 | 散布 | 4回以内(但し、育苗箱への処理及び側条施用は合計1回以内、本田での散布、空中散布、無人航空機散布は合計3回以内) |
ウンカ類 カメムシ類 | 300倍 | 25L/10a | ||||||
30倍 | 3L/10a | 空中散布 | ||||||
8倍 | 0.8L/10a | |||||||
無人航空機による散布 | ||||||||
ウンカ類 ツマグロヨコバイ | 16倍 | 1.6L/10a | ||||||
ウンカ類 | 30倍 | 3L/10a | ||||||
水田作物、畑作物(休耕田) | ヨシ、オギ、ススキ、セイタカアワダチソウ等の多年生雑草が優占している休耕田 | カメムシ類 | 1000倍 | 60~150L/10a | - | 散布 | 3回以内 | |
だいこん | - | アブラムシ類 | 8~16倍 | 1.6L/10a | 収穫7日前まで | 2回以内 | 無人航空機による散布 | 5回以内(但し、は種時の播溝土壌混和は1回以内、は種時の全面土壌混和は1回以内、粒剤の散布は1回以内、水溶剤の散布、液剤の散布及び無人航空機散布は合計2回以内) |
らっきょう | アザミウマ類 ハモグリバエ類 | 8倍 | 収穫前日まで | 3回以内 | 3回以内 | |||
ねぎ | アザミウマ類 | 10~16倍 | 収穫3日前まで | 2回以内 | 4回以内(但し、は種時の土壌混和、育苗トレイへの灌注及び定植時の株元散布は合計1回以内、生育期の株元灌注は1回以内、散布、無人航空機散布及び定植後の株元散布は合計2回以内) | |||
だいず | カメムシ類 フタスジヒメハムシ ダイズサヤタマバエ | 1000倍 | 100~300L/10a | 収穫7日前まで | 散布 | 3回以内(但し、は種時の土壌混和は1回以内、散布、空中散布、無人航空機散布は合計2回以内) | ||
8倍 | 0.8L/10a | 空中散布 | ||||||
無人航空機による散布 | ||||||||
えだまめ | 1000倍 | 100~300L/10a | 散布 | |||||
8倍 | 0.8L/10a | 空中散布 | ||||||
無人航空機による散布 | ||||||||
ブロッコリー | アブラムシ類 | 8~16倍 | 1.6L/10a | 収穫3日前まで | 3回以内(但し、定植時の土壌混和及び灌注は合計1回以内、散布及び無人航空機散布は合計2回以内) | |||
キャベツ | 3回以内(但し、育苗期の株元散布、定植時の土壌混和及び灌注は合計1回以内、散布及び無人航空機散布は合計2回以内) | |||||||
いね科牧草 | 1000倍 | 100~300L/10a | 収穫7日前まで | 3回以内 | 散布 | 3回以内 | ||
さとうきび | イナゴ類 カンシャコバネナガカメムシ | 5回以内(但し、粒剤は2回以内、液剤、水溶剤及び水和剤は合計3回以内) | ||||||
14倍 | 2.4L/10a | 無人航空機による散布 |
試験成績
稲/アカヒゲホソミドリカスミカメ(平成14年、秋田農業試験場)
【カメムシ密度抑制効果】
【斑点米抑制効果】
発生状況 | 中発生 |
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品種 | あきたこまち |
試験規模 | スタークル0.45ha、A乳剤0.375ha、無処理0.275ha |
処理 | 各薬剤とも、8月20日および9月2日にヤマハRMAXを用いて所定濃度で8l/haを散布。 |
調査 | 各区4カ所で、1回目散布前日、当日、2、6日後および2回目散布2、7日後に20回すくい取り調査を行なった。また9月25日に各区40株を刈り取り、精玄米について斑点米率を調査。 |
まとめ | 対照薬剤より優り、実用性が高いと考えられる。薬害は認められなかった。 |
注意事項
注意事項
- 使用量に合わせ薬液を調製し、使いきってください。空容器はほ場などに放置せず、3回以上水洗し適切に処理してください。洗浄水はタンクに入れてください。
- 空中散布及び無人航空機による散布に使用する場合は、次の注意を守ってください。
- 散布は各散布機種の散布基準に従って実施してください。
- 散布にあっては、散布機種に適合した散布装置を使用してください。
- 散布中、薬液が漏れないように機体の散布用配管その他散布装置の十分な点検をおこなってください。
- 散布薬液の飛散によって動植物および自動車やカラートタンの塗装などへ影響を与えないよう、散布地域の選定に注意し、散布区域内の諸物件に十分留意してください。
- 作業終了後は次の事項を守ってください。
- 使用後の空の容器は放置せず、適切に処理してください。
- 機体散布装置は十分洗浄し薬液タンクの洗浄廃液は安全な場所に処理してください。
- 使用後の空の容器は放置せず、適切に処理してください。
- 散布は各散布機種の散布基準に従って実施してください。
- 希釈倍数300倍で散布する場合は、所定量を均一に散布できる乗用型の速度連動式地上液剤少量散布装置を使用してください。
- 蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにしてください。
- ミツバチに対して影響があるので、以下のことに注意してください。
- ミツバチの巣箱およびその周辺に飛散するおそれがある場合には使用しないでください。
- 関係機関(都道府県の農薬指導部局や地域の農業団体等)に対して、周辺で養蜂が行われているかを確認し、養蜂が行われている場合は、関係機関へ農薬使用に係る情報を提供し、ミツバチの危害防止に努めてください。
- ミツバチの巣箱およびその周辺に飛散するおそれがある場合には使用しないでください。
- 使用にあたっては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることをお勧めします。
安全使用上の注意
- 眼に対して弱い刺激性があるので眼に入らないよう注意してください。眼に入った場合には直ちに水洗してください。
- 魚毒性等
- 水産動植物(甲殻類)に影響を及ぼすので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。
- 空中散布又は無人航空機による散布で使用する場合は、飛散しないよう特に注意してください。
- 散布後は水管理に注意してください。
- 使用残りの薬液が生じないように調製をおこない、使いきってください。散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないでください。また、空容器等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
- 水産動植物(甲殻類)に影響を及ぼすので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。
- 保管…密栓し、直射日光をさけ、食品と区別して、冷涼な場所に保管してください。