上手な使い方
【移植水稲の場合】
移植後30日~クサネムの草丈40cm以下、移植後30日~イボクサの茎長30cm以下、但し、収穫60日前までの適用がありますが、より安定した効果と薬害を生じないように使用するために、使用方法および使用上の注意を守るとともに、特に次の点に注意してください。
1.適期に散布
- 標準的な使用時期
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- 移植30 日以降、クサネムの草丈40cm 以下(茎が堅くなる(木化)前)、イボクサの茎長30cm 以下で散布してください。
- また、幼穂形成期から乳熟期の水稲には出穂・籾の品質に影響するおそれがあるので、この時期には使用しないでください。
2.使用方法
- 均一散布
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- 土壌処理効果がほとんどないので、雑草の生育期に薬液が茎葉全体に均一にかかるように散布してください。
- 雑草が大きくなりすぎると効果が低減するので時期を失しないように散布してください。
- 散布薬量
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- 10アール当り製品量50~100mlです(高温条件下では低めの薬量を使用してください)。
- 散布液量
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- 10アール当り100lの水に希釈して、薬液が雑草の茎葉全体にかかるように加圧噴霧器等で散布してください。
3.水管理
- 散布時
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- 雑草が水中にある場合は効果がないので、落水状態またはごく浅水状態(雑草が完全に水面上に出る状態)にして、雑草の茎葉全体に薬液が付着するようにしてください。
- 散布後
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- 薬剤を雑草に十分に吸収させるため、3日以上落水(浅水)状態を保ってください。
- 散布後に6時間以内に降雨が予想される場合は使用をひかえてください。降雨により茎葉面の薬剤が流れ、除草効果が低下することがあります。
- 処理翌日以降であっても雑草が水中に沈む程度の降水があると除草効果が低下することがあります。
【直播水稲(乾田)の場合】
播種後10~40日(ノビエ3~5葉期、入水前)に茎葉散布することによりノビエをはじめとする一年生雑草に優れた効果を発揮します。より安定した除草効果と、薬害を生じないように使用するためには、使用方法および使用上の注意を守るとともに、特に次の点に注意してください。
直播水稲でのノミニー液剤の有効雑草の例
(委託試験成績および社内試験成績より)
イネ科雑草 |
ノビエ、メヒシバ、アゼガヤ、エノコログサ、スズメノテッポウ、スズメノカタビラ |
非イネ科雑草 |
クサネム、タカサブロウ、スベリヒユ、オオニシキソウ、タネツケバナ、ノミノフスマ、コゴメガヤツリ、アオゲイトウ、オオイヌタデ、チョウジタデ |
散布時期
播種後、乾田期間中のノビエの3~5葉期に散布してください。(土壌処理効果はほとんど期待できません)
[除草体系(例)]
散布薬量
10アール当り製品量100~200mlです(高温条件では低めの薬量を使用してください)。
散布方法
10アール当り100lの水に希釈して、薬液が雑草の茎葉全体にかかるように加圧噴霧器で散布してください。展着剤の加用は必要ありません。
管理
- 土壌処理効果がほとんどないので、雑草の生育期に薬液が雑草の茎葉全体に均一にかかるようにしてください。また雑草が大きくなりすぎると効果が低減するので時期を失しないように散布してください。
- 散布後6時間以内の降雨は効果を減ずることがありますので、天候をよく見極めてから散布してください。
- 低温下では効果の発現が遅れることがあります。
- 雑草の種類によっては効果が変動する場合があります。