【水稲/殺虫・殺菌剤】
キタジンP粒剤
IBP粒剤
SDS(安全データシート)
公益財団法人日本中毒情報センターへの問い合わせ方法は「一般市民向け受信相談について」をご参照ください。
登録番号 | 第10543号 [クミアイ化学工業㈱ 登録] |
---|---|
成分 | IBP 17.0% |
性状 | 類白色細粒 |
毒性 | 普通物(毒劇物に該当しないものを指していう通称) |
危険物 | 非該当 |
販売地域 | メーカーの販売は終了しました。(全国) |
有効年限 | 5年(製品の最終有効年月は2025年10月)(登録失効2023年08月04日) |
包装 | 3kg×8袋 |
作用機構分類番号 (RACコード) |
|
- チラシ・技術資料関連
- その他関連情報
「チラシ・技術資料関連」はありません。
「その他関連情報」はありません。
特長
- 当社が開発した粒剤タイプのいもち病殺菌剤です。水面施用によりいもち病防除に卓効を示します。
- 水面施用すると稲の根部や葉鞘部位から浸透移行し、いもち病に対して防除効果は高く、予防および治療効果に優れています。また、紋枯病や小粒菌核病にも有効です。
- 発病前処理により長期間にわたり防除効果を持続します。
- スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)防除にも有効です。
適用病害虫と使用方法
作物名 | 適用病害虫名 | 使用量 | 使用時期 | 本剤の使用回数 | 使用方法 | IBPを含む農薬の総使用回数 |
---|---|---|---|---|---|---|
稲 | いもち病 | 3~5kg/10a | 葉いもちに対しては初発7日前~初発時、穂いもちに対しては出穂7~20日前 | 2回以内 | 散布 | 3回以内(但し、粒剤は2回以内) |
小粒菌核病 紋枯病 | 出穂7~20日前 | |||||
スクミリンゴガイ | 本田初期 |
上手な使い方
- 穂いもち
穂いもちに対する残効期間は通常の発生であれば40日間有効であるので、出穂前20日に使用すれば穂いもちの防除は可能です。
- 紋枯病
紋枯病に対しては侵入阻止作用が強く、従来から指導されている出穂前20日頃(幼穂形成期~穂ばらみ初期)の紋枯病菌糸の水平進展の時期に使用すれば、いもち病との同時防除が可能です。
- 小粒菌核病
小粒菌核病に対しては、比較的使用適期の幅が広いので穂いもち、紋枯病との同時防除が可能です。
- スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)
田植え後、スクミリンゴガイを確認したら直ちに散布してください。
[キタジンP粒剤の作用機作]
- いもち病菌
キタジンPは、いもち病菌のリン脂質生合成阻害をすることにより殺菌効果が発揮されるものと考えられています。
- 紋枯病菌
キタジンPは、稲紋枯病菌菌糸の細胞壁に局部的に異常をひきおこすことにより殺菌作用を発揮するものと考えられています。
- 挫折抵抗の増大
キタジンP粒剤は、稲の第3、第4節間の伸びる間に散布することにより、硅化細胞が増加し、稈壁が厚くなるとともに節間長を短縮する作用があります。これらの結果、挫折抵抗が増大します。
注意事項
注意事項
- 使用量に合わせ秤量し、使いきってください。
- 散布後少なくとも3~4日間は湛水状態(水深3~5cm)を保ち、散布後7日間は落水、かけ流しはしないでください。
- 病害防除に使用する場合、多発時の紋枯病、小粒菌核病には効果が劣ることがあるので注意してください。
- 稲の稈長は短くなることがありますが、収量への影響は認められていません。
- 雨露などで茎葉の濡れているときに施用すると、薬害を生じることがあるので散布をさけてください。
- 砂質土壌、漏水の多い水田での使用はさけてください(適用土壌:砂壌土~埴土)。
- 葉いもち及びスクミリンゴガイの防除にあたっては、使用時期、使用方法などについて病害虫防除所等関係機関の指導を受けることをお勧めします。
安全使用上の注意
- 解毒剤としては動物実験で、硫酸アトロピン製剤が有効であると報告されています。
- 眼に対して刺激性があるので、眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当てを受けてください。
- 散布の際は農薬用マスクなどを着用してください。作業後はうがいをしてください。
- かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。
- 魚毒性…水産動植物(魚類)に影響を及ぼすので、養魚田では使用しないでください。水産動植物(甲殻類)に影響を及ぼすので、河川、養殖池などに飛散、流入しないように注意して使用してください。散布後は河川、養殖池などに流入しないよう、水管理に注意してください。
- 保管…密封し、直射日光をさけ、食品と区別して、冷涼・乾燥した場所に保管してください。