【園芸/殺虫剤】
クミアイ ベネビアOD
シアントラニリプロール水和剤
SDS(安全データシート)
公益財団法人日本中毒情報センターへの問い合わせ方法は「一般市民向け受信相談について」をご参照ください。
登録番号 | 第23554号 [クミアイ化学工業㈱ 登録] |
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成分 | シアントラニリプロール 10.3% |
性状 | 類白色水和性粘稠懸濁液体 |
毒性 | 普通物(毒劇物に該当しないものを指していう通称) |
危険物 | 非該当 |
販売地域 | 全国 |
有効年限 | 4年 |
包装 | 250ml×20本×2箱、500ml×20本 |
作用機構分類番号 (RACコード) |
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- チラシ・技術資料関連
- その他関連情報
特長
- チョウ目害虫およびコナジラミ、アブラムシ、ネギアザミウマ、ナモグリバエ等の広範囲な害虫に卓効を示します。
- 主に害虫の摂食により薬剤が取り込まれ、速やかに摂食活動を停止させます。
- チョウ目害虫の令期が進んだ幼虫に高い効果を示します。
- 葉面浸透性と局所的な移行性を持つので害虫の食害部まで到達し、より効果的な防除ができます。
適用害虫と使用方法
作物名 | 適用害虫名 | 希釈倍数 | 使用液量 | 使用時期 | 本剤の使用回数 | 使用方法 | シアントラニリプロールを含む農薬の総使用回数 |
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未成熟とうもろこし | アブラムシ類 | 2000倍 | 100~300L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 散布 | 3回以内 |
アブラムシ類 アワノメイガ オオタバコガ ツマジロクサヨトウ | 40倍 | 2~3.2L/10a | 無人航空機による散布 | ||||
アワノメイガ オオタバコガ ツマジロクサヨトウ | 2000~4000倍 | 100~300L/10a | 散布 | ||||
かんしょ | ナカジロシタバ タバココナジラミ アリモドキゾウムシ イモゾウムシ ヨツモンカメノコハムシ ヒルガオハモグリガ ハスモンヨトウ | 4000倍 | 収穫7日前まで | ||||
40倍 | 1~2L/10a | 無人航空機による散布 | |||||
ばれいしょ | アブラムシ類 ジャガイモガ | 2000倍 | 100~300L/10a | 散布 | |||
アブラムシ類 ジャガイモガ ハスモンヨトウ | 40倍 | 2~3.2L/10a | 無人航空機による散布 | ||||
ハスモンヨトウ | 4000倍 | 100~300L/10a | 散布 | ||||
やまのいも | アブラムシ類 コガネムシ類 ナガイモコガ ハスモンヨトウ | ||||||
40倍 | 1~3L/10a | 無人航空機による散布 | |||||
だいこん | アブラムシ類 キスジノミハムシ ハモグリバエ類 | 2000倍 | 100~300L/10a | 収穫前日まで | 散布 | 4回以内(但し、は種時までの処理は1回以内、は種後の処理は3回以内) | |
アブラムシ類 コナガ カブラハバチ類 キスジノミハムシ ダイコンハムシ ハモグリバエ類 ハイマダラノメイガ ヨトウムシ アオムシ | 20倍 | 1~2L/10a | 無人航空機による散布 | ||||
コナガ カブラハバチ類 ダイコンハムシ ハイマダラノメイガ アオムシ | 2000~4000倍 | 100~300L/10a | 散布 | ||||
ヨトウムシ | 4000倍 | ||||||
にんじん | キアゲハ ヨトウムシ ハスモンヨトウ | 3回以内 | |||||
キアゲハ アブラムシ類 ヨトウムシ ハスモンヨトウ | 40倍 | 1~2L/10a | 無人航空機による散布 | ||||
アブラムシ類 | 2000~4000倍 | 100~300L/10a | 散布 | ||||
たまねぎ | アザミウマ類 | ||||||
アザミウマ類 ハモグリバエ類 ハスモンヨトウ シロイチモジヨトウ | 20倍 | 1~2L/10a | 無人航空機による散布 | ||||
ハモグリバエ類 ハスモンヨトウ シロイチモジヨトウ | 2000倍 | 100~300L/10a | 散布 | ||||
にんにく | アブラムシ類 アザミウマ類 ネギコガ | 収穫7日前まで | |||||
20倍 | 1~2L/10a | 無人航空機による散布 | |||||
ねぎ | アザミウマ類 ハモグリバエ類 ネギコガ シロイチモジヨトウ | 2000倍 | 100~300L/10a | 収穫前日まで | 散布 | 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の処理は3回以内(但し、株元灌注は1回以内)) | |
20倍 | 1~2L/10a | 無人航空機による散布 | |||||
だいず | アブラムシ類 マメシンクイガ ハスモンヨトウ | 2000~4000倍 | 100~300L/10a | 収穫7日前まで | 散布 | 4回以内(但し、は種前の処理は1回以内、は種後の処理は3回以内) | |
32倍 | 0.8~2.4L/10a | 無人航空機による散布 | |||||
えだまめ | 2000~4000倍 | 100~300L/10a | 収穫前日まで | 散布 | |||
32倍 | 0.8~2.4L/10a | 無人航空機による散布 | |||||
さやいんげん | ハモグリバエ類 | 2000倍 | 100~300L/10a | 散布 | 3回以内 | ||
アズキノメイガ | 2000~4000倍 | ||||||
ハスモンヨトウ | 4000倍 | ||||||
きゅうり | アブラムシ類 コナジラミ類 アザミウマ類 ウリハムシ ハモグリバエ類 ウリノメイガ | 2000倍 | 4回以内(但し、定植時までの処理及び定植直後の株元灌注は合計1回以内、定植後の散布は3回以内) | ||||
かぼちゃ | ハモグリバエ類 | 3回以内 | |||||
ハモグリバエ類 ハスモンヨトウ | 20倍 | 1~2L/10a | 無人航空機による散布 | ||||
ハスモンヨトウ | 4000倍 | 100~300L/10a | 散布 | ||||
トマト | アブラムシ類 コナジラミ類 アザミウマ類 ハモグリバエ類 トマトキバガ | 2000倍 | 5回以内(但し、定植時までの処理及び定植直後の株元灌注は合計1回以内、定植後の株元灌注は1回以内、定植後の散布は3回以内) | ||||
オオタバコガ | 2000~4000倍 | ||||||
ミニトマト | アブラムシ類 コナジラミ類 アザミウマ類 ハモグリバエ類 トマトキバガ | 2000倍 | |||||
オオタバコガ | 2000~4000倍 | ||||||
ピーマン | アブラムシ類 コナジラミ類 アザミウマ類 | 2000倍 | 4回以内(但し、定植時までの処理及び定植直後の株元灌注は合計1回以内、定植後の散布は3回以内) | ||||
オオタバコガ | 2000~4000倍 | ||||||
ししとう | アブラムシ類 コナジラミ類 アザミウマ類 | 2000倍 | 4回以内(但し、灌注は1回以内、散布は3回以内) | ||||
オオタバコガ | 2000~4000倍 | ||||||
ブロッコリー | アブラムシ類 アザミウマ類 | 2000倍 | 4回以内(但し、定植時までの処理は1回以内、定植後の処理は3回以内) | ||||
アブラムシ類 コナガ アザミウマ類 ハスモンヨトウ シロイチモジヨトウ アオムシ | 20倍 | 1~2L/10a | 無人航空機による散布 | ||||
コナガ ハスモンヨトウ シロイチモジヨトウ アオムシ | 2000~4000倍 | 100~300L/10a | 散布 | ||||
キャベツ | アブラムシ類 アザミウマ類 | 2000倍 | |||||
アブラムシ類 ウワバ類 コナガ アザミウマ類 ハイマダラノメイガ オオタバコガ ヨトウムシ ハスモンヨトウ シロイチモジヨトウ アオムシ | 20倍 | 1~2L/10a | 無人航空機による散布 | ||||
ウワバ類 コナガ ハイマダラノメイガ オオタバコガ ヨトウムシ ハスモンヨトウ シロイチモジヨトウ アオムシ | 2000~4000倍 | 100~300L/10a | 散布 | ||||
はくさい | アブラムシ類 キスジノミハムシ | 2000倍 | |||||
アブラムシ類 ウワバ類 コナガ キスジノミハムシ ハイマダラノメイガ ヨトウムシ ハスモンヨトウ シロイチモジヨトウ アオムシ | 20倍 | 1~2L/10a | 無人航空機による散布 | ||||
ウワバ類 コナガ ハイマダラノメイガ ヨトウムシ ハスモンヨトウ シロイチモジヨトウ アオムシ | 2000~4000倍 | 100~300L/10a | 散布 | ||||
レタス | アブラムシ類 ハモグリバエ類 | 2000倍 | |||||
アブラムシ類 ウワバ類 ハモグリバエ類 オオタバコガ ヨトウムシ ハスモンヨトウ シロイチモジヨトウ | 20倍 | 1~2L/10a | 無人航空機による散布 | ||||
ウワバ類 オオタバコガ ヨトウムシ ハスモンヨトウ シロイチモジヨトウ | 2000~4000倍 | 100~300L/10a | 散布 | ||||
非結球レタス | アブラムシ類 ハモグリバエ類 | 2000倍 | |||||
アブラムシ類 ウワバ類 ハモグリバエ類 オオタバコガ ヨトウムシ ハスモンヨトウ シロイチモジヨトウ | 20倍 | 1~2L/10a | 無人航空機による散布 | ||||
ウワバ類 オオタバコガ ヨトウムシ ハスモンヨトウ シロイチモジヨトウ | 2000~4000倍 | 100~300L/10a | 散布 | ||||
アスパラガス | アザミウマ類 | 2000倍 | 3回以内 | ||||
ハスモンヨトウ | 4000倍 | ||||||
いちご | アブラムシ類 コナジラミ類 アザミウマ類 カキノヒメヨコバイ チバクロバネキノコバエ | 2000倍 | 4回以内(但し、定植時までの処理及び定植直後の株元灌注は合計1回以内、定植後の散布は3回以内) | ||||
ハスモンヨトウ | 2000~4000倍 | ||||||
オクラ | アブラムシ類 | 2000倍 | 収穫開始3日前まで | 3回以内 | |||
たばこ | タバコノミハムシ ヨトウムシ | 4000倍 | 100~180L/10a | 収穫10日前まで | 2回以内 | 2回以内 |
作用機作
シアントラニリプロールは、筋小胞体にあるリアノジン受容体(RyR)に結合して筋小胞体内のカルシウムイオンを細胞内に放出させます。
その結果、昆虫は筋収縮を起こし速やかに活動を停止し、死亡します。
注意事項
注意事項
- 使用前によく振ってから使用してください。
- 使用量に合わせ薬液を調製し、使いきってください。
- 散布液調製後はできるだけ速やかに散布してください。
- アルカリ性の農薬や肥料との混用はさけてください。
- やむを得ず、他の薬剤と混用する場合には、事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。
- アスパラガスに使用する場合、銅剤との混用は薬害を生じるおそれがあるので、混用はしないでください。
- きゅうりに使用する場合、TPNを含む農薬との混用は薬害を生じるおそれがあるので、混用はしないでください。
- トマト及びミニトマトに使用する場合、薬害を生じるおそれがあるので、以下のことに注意してください。
- アゾキシストロビンを含む農薬との混用はしないでください。
- アゾキシストロビンを含む農薬を散布した場合には、散布後2週間以上間隔をあけて使用してください。
- アゾキシストロビンを含む農薬との混用はしないでください。
- はくさいに使用する場合、展着剤を加用すると薬害を生じる場合があるので、加用に当っては事前にその適否を確認してください。
- 使用液量は、対象作物の生育段階、栽培形態及び使用方法に合わせて調節してください。
- 無人航空機による散布に使用する場合は次の注意事項を守ってください。
- 散布は散布機種の散布基準に従って実施してください。
- 散布に当っては散布機種に適合した散布装置を使用してください。
- 散布中、薬液の漏れのないように機体の散布配管その他散布装置の十分な点検を行ってください。
- 周辺作物及び周辺物に飛散しないよう特に注意してください。
- 散布は散布機種の散布基準に従って実施してください。
- 過度の連用をさけ、可能な限り作用性の異なる薬剤やその他の防除手段を組み合わせて使用してください。
- 蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにしてください。
- ミツバチに対して影響があるので、以下のことに注意してください。
- ミツバチの巣箱及びその周辺にかからないようにしてください。
- 無人航空機による散布で巣箱及びその周辺に飛散するおそれがある場合には使用しないでください。
- 受粉促進を目的としてミツバチ等を放飼中の施設や果樹園等では使用をさけてください。 また、地上散布では散布直後から1日後まではミツバチの巣箱を移動させるか、巣門を閉じてください。
- 関係機関(都道府県の農薬指導部局や地域の農業団体等)に対して、周辺で養蜂が行われているかを確認し、養蜂が行われている場合は、関係機関へ農薬使用に係る情報を提供し、ミツバチの危害防止に努めるてください。
- ミツバチの巣箱及びその周辺にかからないようにしてください。
- つまみ菜・間引き菜には使用しないでください。
- 空容器はほ場などに放置せず、3回以上水洗し、適切に処理してください。 洗浄水は散布液調製に用いるなど、ほ場等で使用してください。
- 使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、とくに初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることをお勧めします。
安全使用上の注意
- 誤飲などのないよう注意してください。
- 眼に対して刺激性があるので眼に入らないよう注意してください。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けてください。
- 皮膚に対して弱い刺激性があるので皮膚に付着しないよう注意してください。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落としてください。
- 散布の際は農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、洗眼・うがいをするとともに衣服を交換してください。
- 作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯してください。
- かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。
- 魚毒性等…使用残りの薬液が生じないように調製をおこない、使いきってください。散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないでください。また、空容器等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
- 保管…密栓し、直射日光をさけ、冷涼な場所に保管してください。