【園芸/殺虫剤】
クミアイ アグロスリン水和剤
シペルメトリン水和剤
SDS(安全データシート)
公益財団法人日本中毒情報センターへの問い合わせ方法は「一般市民向け受信相談について」をご参照ください。
登録番号 | 第16584号 [クミアイ化学工業㈱ 登録] |
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成分 | シペルメトリン 6.0% |
性状 | 淡褐色水和性粉末 45μm以下 |
毒性 | 劇物 |
危険物 | 非該当 |
販売地域 | 全国 |
有効年限 | 4年 |
包装 | 500g×20袋 |
作用機構分類番号 (RACコード) |
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- チラシ・技術資料関連
- その他関連情報
特長
- 合成ピレスロイド系の殺虫剤で速効的な殺虫作用を有しています。
- 殺虫スペクトラムは広く、アオムシ、ヨトウムシ、アブラムシ類、アザミウマ類、カメムシ類に殺虫効果を示します。
- 幼虫(若令~老令)、蛹、成虫と害虫の各生育ステージに対して安定した防除効果を示します。
- 特異な忌避作用(産卵抑制、食害抑制、寄生阻害など)を有します。
適用害虫と使用方法
作物名 | 適用害虫名 | 希釈倍数 | 使用液量 | 使用時期 | 本剤の使用回数 | 使用方法 | シペルメトリンを含む農薬の総使用回数 |
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かんしょ | アブラムシ類 ナカジロシタバ ハスモンヨトウ | 1000~2000倍 | 100~300L/10a | 収穫7日前まで | 5回以内 | 散布 | 5回以内 |
コナジラミ類 エビガラスズメ ネギアザミウマ ハムシ類 イモコガ ヨトウムシ | 1000倍 | ||||||
ばれいしょ | アブラムシ類 | 1000~2000倍 | 4回以内 | 4回以内 | |||
だいこん | アブラムシ類 コナガ ヨトウムシ アオムシ | 5回以内 | 5回以内 | ||||
てんさい | ヨトウムシ | 収穫14日前まで | 4回以内 | 4回以内 | |||
はつかだいこん | アブラムシ類 コナガ ヨトウムシ アオムシ | 収穫3日前まで | 1回 | 1回 | |||
たまねぎ | アザミウマ類 | 収穫7日前まで | 5回以内 | 5回以内 | |||
きゅうり | アブラムシ類 オンシツコナジラミ ミナミキイロアザミウマ | 1000倍 | 収穫前日まで | ||||
すいか メロン | アブラムシ類 | 1000~2000倍 | |||||
トマト | アブラムシ類 オンシツコナジラミ | ||||||
ミニトマト | 2000倍 | 2回以内 | 2回以内 | ||||
なす | アブラムシ類 オンシツコナジラミ ミナミキイロアザミウマ | 1000倍 | 5回以内 | 5回以内 | |||
ピーマン | アブラムシ類 タバコガ | 2000倍 | |||||
かんしょ(茎葉) | アブラムシ類 ナカジロシタバ ハスモンヨトウ | 1000~2000倍 | 収穫7日前まで | 2回以内 | 2回以内 | ||
コナジラミ類 エビガラスズメ ネギアザミウマ ハムシ類 イモコガ ヨトウムシ | 1000倍 | ||||||
なばな類 | アブラムシ類 | 3回以内 | 3回以内 | ||||
キャベツ | アブラムシ類 タマナギンウワバ コナガ ヨトウムシ アオムシ | 1000~2000倍 | 5回以内 | 5回以内 | |||
アザミウマ類 | 1000倍 | ||||||
はくさい | アブラムシ類 コナガ ヨトウムシ ハスモンヨトウ アオムシ | 1000~2000倍 | 収穫前日まで | ||||
アザミウマ類 | 1000倍 | ||||||
レタス | アブラムシ類 | 2000倍 | 収穫7日前まで | ||||
非結球レタス | 2回以内 | 2回以内 | |||||
みょうが(花穂) | 1000~2000倍 | 収穫前日まで | 5回以内 | 散布、但し花穂の発生期にはマルチフィルム被覆により散布液が直接花穂に飛散しない状態で使用する | 5回以内 | ||
アザミウマ類 ハスモンヨトウ | 1000倍 | ||||||
みょうが(茎葉) | アブラムシ類 | 1000~2000倍 | みょうが(花穂)の収穫前日まで 但し、花穂を収穫しない場合にあっては開花期終了まで | 散布 | |||
アザミウマ類 ハスモンヨトウ | 1000倍 | ||||||
かんきつ | アブラムシ類 カメムシ類 チャノキイロアザミウマ ミカンバエ成虫 ヒメエグリバ アケビコノハ | 2000倍 | 200~700L/10a | 収穫7日前まで | 3回以内 | 3回以内 | |
なし | アブラムシ類 カメムシ類 ハマキムシ類 シンクイムシ類 | 1000~2000倍 | 収穫前日まで | ||||
アブラゼミ ナシチビガ | 1000倍 | ||||||
りんご | アブラムシ類 ギンモンハモグリガ キンモンホソガ シンクイムシ類 | 1000~2000倍 | 2回以内 | 2回以内 | |||
ハマキムシ類 ヒメシロモンドクガ モモチョッキリゾウムシ | 1000倍 | ||||||
おうとう | クビアカツヤカミキリ カメムシ類 ショウジョウバエ類 オウトウハマダラミバエ | 収穫3日前まで | |||||
もも | アブラムシ類 カメムシ類 モモハモグリガ アカエグリバ オオエグリバ ヒメエグリバ アケビコノハ シンクイムシ類 | 1000~2000倍 | 収穫前日まで | 5回以内 | 5回以内 | ||
クビアカツヤカミキリ | 1000倍 | ||||||
ネクタリン | アブラムシ類 カメムシ類 モモハモグリガ シンクイムシ類 | 1000~2000倍 | 2回以内 | 2回以内 | |||
クビアカツヤカミキリ | 1000倍 | ||||||
うめ | アブラムシ類 モモヒメヨコバイ | 2000倍 | 収穫7日前まで | 3回以内 | 3回以内 | ||
すもも | クビアカツヤカミキリ カメムシ類 シンクイムシ類 | 1000倍 | 収穫前日まで | 2回以内 | 2回以内 | ||
ぶどう | コガネムシ類 フタテンヒメヨコバイ | 1000~2000倍 | 収穫21日前まで | 5回以内 | 5回以内 | ||
チャノキイロアザミウマ | 1000~3000倍 | ||||||
かき | カメムシ類 アザミウマ類 カキノヘタムシガ | 1000~2000倍 | 収穫前日まで | 3回以内 | 3回以内 | ||
くり | クリシギゾウムシ | 1000~3000倍 | 収穫7日前まで | 5回以内 | 5回以内 | ||
クリタマバチ | 1000倍 | ||||||
くるみ | アメリカシロヒトリ | 1000~2000倍 | 収穫前日まで | 3回以内 | 3回以内 | ||
さくら | クビアカツヤカミキリ | 1000倍 | 成虫発生初期 | 6回以内 | 6回以内 | ||
茶 | ヨモギエダシャク チャノキイロアザミウマ チャノミドリヒメヨコバイ | 1000~2000倍 | 200~400L/10a | 摘採14日前まで | 1回 | 1回 | |
チャノコカクモンハマキ チャハマキ チャノホソガ | 1000倍 |
上手な使い方
- 適期散布をおこなってください
残効性と忌避性を有しているため害虫の発生初期に防除をおこなうと、より効果的です。
ハマキムシ類…巻葉前に。シンクイムシ類、ハモグリガ類、キンモンホソガ等…食入前に。
- 均一散布をおこなってください
浸透移行性やガス効果がないため、薬液のかかりにくい葉裏、下葉などにもむらなく散布するように心がけてください。
- 過度の連用はさけ、交互又はローテーション散布をおこなってください
ピレスロイド剤の過度の連続使用はさけ、各地域の防除基準などに従い、殺虫作用の異なる薬剤との体系防除をおこなってください。
注意事項
注意事項
- 使用量に合わせ薬液を調製し、使いきってください。
- ボルドー液と混用する場合は使用直前に混合してください。
- くりのクリタマバチには羽化脱出期、クリシギゾウムシには裂果前にそれぞれ使用してください。
- 茶での散布は、場合によりハダニ類が増えることがあるので注意してください。
- みずかけな(水掛菜)に使用する場合は、ほ場内に水がない状態で使用してください。また、使用後14日間は入水しないでください。
- 蚕に長期間毒性があるので、散布された薬剤が飛散し、桑に付着するおそれのある場所では使用しないでください。
- ミツバチに対して影響があるので、以下のことに注意してください。
- ミツバチの巣箱およびその周辺にかからないようにしてください。
- 受粉促進を目的としてミツバチ等を放飼中の施設や果樹園などでは使用をさけてください。
- 関係機関(都道府県の農薬指導部局や地域の農業団体等)に対して、周辺で養蜂がおこなわれているかを確認し、養蜂がおこなわれている場合は、関係機関へ農薬使用に係る情報を提供し、ミツバチの危害防止に努めてください。
- ミツバチの巣箱およびその周辺にかからないようにしてください。
- 適用作物群に属する作物またはその新品種に初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることをお勧めします。
- 使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることをお勧めします。
安全使用上の注意
- 医薬用外劇物です。取扱いには十分注意してください。誤って飲み込んだ場合には吐き出させ、直ちに医師の手当を受けさせてください。使用中に身体に異常を感じた場合には直ちに医師の手当てを受けてください。
- 眼に対して刺激性があるので眼に入らないよう注意してください。眼に入った場合には、直ちに水洗し、眼科医の手当てを受けてください。
- 散布の際は防護マスク、手袋、不浸透性防除衣などを着用してください。また散布液を吸い込んだり、浴びたりしないよう注意し、作業後は手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをするとともに洗眼してください。
- 施設内で使用する場合、窓等を開放し十分に換気してから施設内に立ち入ってください。
- 中毒の治療法としては動物実験でメトカルバモール製剤の投与が有効であると報告されています。
- のど、鼻、皮ふ等を刺激する場合、また、かゆみを生じる場合があるので注意してください。
- 摘果などの作業の際は、マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。
- 街路、公園等で使用する場合は、散布中及び散布後(少なくとも散布当日)に小児や散布に関係のない者が散布区域に立ち入らないよう縄囲いや立て札を立てるなど配慮し、人畜等に被害を及ぼさないよう注意してください。
- 魚毒性等
- 水産動植物(魚類)に強い影響を及ぼすおそれがあるので、河川、湖沼および海域などに飛散、流入しないよう注意して使用してください。また養殖池周辺での使用はさけてください。
- 水産動植物(甲殻類)に影響を及ぼすおそれがあるので、河川、養殖池などに飛散、流入しないよう注意して使用してください。
- 使用残りの薬液が生じないように調製をおこない、使いきってください。
- 散布器具および容器の洗浄水は、河川などに流さないでください。また、空容器、空袋などは水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
- 水産動植物(魚類)に強い影響を及ぼすおそれがあるので、河川、湖沼および海域などに飛散、流入しないよう注意して使用してください。また養殖池周辺での使用はさけてください。
- 保管…密封し、直射日光をさけ、食品と区別して、冷涼・乾燥した場所にカギをかけて保管してください。盗難・紛失の際は、警察に届け出てください。