【園芸/殺虫剤】
クミアイ アグロスリン乳剤
シペルメトリン乳剤
SDS(安全データシート)
公益財団法人日本中毒情報センターへの問い合わせ方法は「一般市民向け受信相談について」をご参照ください。
登録番号 | 第16590号 [クミアイ化学工業㈱ 登録] |
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成分 | シペルメトリン 6.0% |
性状 | 淡黄色澄明可乳化油状液体 |
毒性 | 劇物 |
危険物 | 第2石油類 |
販売地域 | 全国 |
有効年限 | 5年 |
包装 | 500ml×20本 |
作用機構分類番号 (RACコード) |
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- チラシ・技術資料関連
- その他関連情報
特長
- 合成ピレスロイド系の殺虫剤で速効的な殺虫作用を有しています。
- 殺虫スペクトラムは広く、アオムシ、ヨトウムシ、アブラムシ類、アザミウマ類、カメムシ類に殺虫効果を示します。
- 幼虫(若令~老令)、蛹、成虫と害虫の各生育ステージに対して安定した防除効果を示します。
- 特異な忌避作用(産卵抑制、食害抑制、寄生阻害など)を有します。
適用害虫と使用方法
作物名 | 適用害虫名 | 希釈倍数 | 使用液量 | 使用時期 | 本剤の使用回数 | 使用方法 | シペルメトリンを含む農薬の総使用回数 |
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麦類 | アブラムシ類 | 2000倍 | 60~150L/10a | 収穫21日前まで | 3回以内 | 散布 | 3回以内 |
とうもろこし | アブラムシ類 アワノメイガ | 1000~2000倍 | 100~300L/10a | 収穫7日前まで | |||
アワヨトウ | 1000倍 | ||||||
ごぼう | アブラムシ類 ヒョウタンゾウムシ類 | 2000倍 | 収穫14日前まで | 5回以内 | 5回以内 | ||
にんじん | ヨトウムシ | 収穫7日前まで | 2回以内 | 2回以内 | |||
たまねぎ | アザミウマ類 ネギハモグリバエ シロイチモジヨトウ | 5回以内 | 5回以内 | ||||
アザミウマ類 シロイチモジヨトウ | 48倍 | 2.4L/10a | 無人航空機による散布 | ||||
葉にんにく | ネギアザミウマ | 2000倍 | 100~300L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 散布 | 3回以内 |
らっきょう | 収穫3日前まで | 5回以内 | 5回以内 | ||||
にら | ネギアザミウマ ハモグリバエ類 ネギコガ ヨトウムシ類 クロバネキノコバエ類 | 収穫7日前まで | 3回以内 | 3回以内 | |||
にら(花茎) | 収穫前日まで | ||||||
ねぎ | アブラムシ類 アザミウマ類 ネギハモグリバエ ネギコガ | 収穫7日前まで | 5回以内 | 5回以内 | |||
シロイチモジヨトウ | 1000倍 | ||||||
わけぎ | アブラムシ類 アザミウマ類 ネギハモグリバエ ネギコガ | 2000倍 | 収穫3日前まで | 2回以内 | 2回以内 | ||
シロイチモジヨトウ | 1000倍 | ||||||
あずき | アブラムシ類 ノメイガ類 | 2000倍 | 収穫7日前まで | 3回以内 | 3回以内 | ||
いんげんまめ | アブラムシ類 インゲンテントウ | ||||||
だいず | ジャガイモヒゲナガアブラムシ カメムシ類 フタスジヒメハムシ マメシンクイガ | ||||||
らっかせい | アブラムシ類 | 収穫前日まで | |||||
えだまめ | カメムシ類 フタスジヒメハムシ マメシンクイガ | 収穫7日前まで | |||||
さやいんげん | アブラムシ類 インゲンテントウ | ||||||
未成熟ささげ | アブラムシ類 | 収穫前日まで | |||||
きゅうり | アブラムシ類 オンシツコナジラミ | 5回以内 | 5回以内 | ||||
ミナミキイロアザミウマ トマトハモグリバエ | 1000倍 | ||||||
かぼちゃ | アブラムシ類 アザミウマ類 ハスモンヨトウ | 2000倍 | |||||
すいか | アブラムシ類 ミナミキイロアザミウマ | 1000~2000倍 | |||||
メロン | アブラムシ類 | 2000倍 | |||||
ミナミキイロアザミウマ トマトハモグリバエ | 1000倍 | ||||||
トマト なす | アブラムシ類 オンシツコナジラミ | 2000倍 | |||||
なす | ミナミキイロアザミウマ | 1000倍 | |||||
ピーマン | アブラムシ類 | 2000倍 | |||||
エンサイ | ハスモンヨトウ | 収穫3日前まで | 2回以内 | 2回以内 | |||
非結球あぶらな科葉菜類(チンゲンサイを除く) | アブラムシ類 | 収穫前日まで | |||||
チンゲンサイ | アブラムシ類 アオムシ | ||||||
レタス | アブラムシ類 | 収穫7日前まで | 5回以内 | 5回以内 | |||
非結球レタス | 2回以内 | 2回以内 | |||||
しそ科葉菜類(しそ、バジルを除く) | 1回 | 1回 | |||||
しそ | アブラムシ類 ヒシモンヨコバイ | ||||||
バジル | アブラムシ類 | 収穫3日前まで | 2回以内 | 2回以内 | |||
ほうれんそう | アブラムシ類 ヨトウムシ | 収穫7日前まで | 5回以内 | 5回以内 | |||
ミナミキイロアザミウマ | 1000倍 | ||||||
アスパラガス | ヨトウムシ | 2000倍 | 100~500L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 3回以内 | |
食用エキザカム 食用カーネーション | アブラムシ類 | 1500倍 | 100~300L/10a | 収穫14日前まで | 2回以内 | 2回以内 | |
食用ぎく | アブラムシ類 アザミウマ類 オオタバコガ ヨトウムシ ハスモンヨトウ | 収穫3日前まで | 1回 | 1回 | |||
食用金魚草 食用せんにちこう 食用トレニア 食用なでしこ 食用パンジー 食用プリムラ | アブラムシ類 | 収穫14日前まで | 2回以内 | 2回以内 | |||
いちご | 2000倍 | 収穫前日まで | 5回以内 | 5回以内 | |||
しそ(花穂) | 収穫3日前まで | 2回以内 | 2回以内 | ||||
かんきつ | アブラムシ類 カメムシ類 ケシキスイ類 コアオハナムグリ チャノキイロアザミウマ ミカンハモグリガ | 1000~2000倍 | 200~700L/10a | 収穫7日前まで | 3回以内 | 3回以内 | |
キウイフルーツ | カメムシ類 キクビスカシバ キウイヒメヨコバイ キイロマイコガ | ||||||
カーネーション | アブラムシ類 ヨトウムシ類 | 2000倍 | 100~300L/10a | 発生初期 | 6回以内 | 6回以内 | |
きく | アブラムシ類 | ||||||
しきみ | 200~700L/10a | ||||||
さかき | アブラムシ類 サカキブチヒメヨコバイ | ||||||
飼料用えんばく(は種用種子) | コクヌストモドキ | 300倍 | 種子1kg当り希釈液20ml | 貯蔵前 | 1回 | 種子吹き付け処理又は塗沫処理 | 1回 |
えごま(種子) | ウリハムシモドキ | 2000倍 | 100~300L/10a | 収穫35日前まで | 2回以内 | 散布 | 2回以内 |
ぺぽかぼちゃ(種子) | ヨトウムシ | 収穫7日前まで | 4回以内 | 4回以内 | |||
たばこ | アブラムシ類 オンシツコナジラミ | 25~180L/10a | 発生初期~収穫10日前まで | 2回以内 | 2回以内 | ||
タバコアオムシ ヨトウムシ | 2000~3000倍 |
上手な使い方
- 適期散布をおこなってください
残効性と忌避性を有しているため害虫の発生初期に防除をおこなうと、より効果的です。
ハマキムシ類…巻葉前に。シンクイムシ類、ハモグリガ類、キンモンホソガ等…食入前に。
- 均一散布をおこなってください
浸透移行性やガス効果がないため、薬液のかかりにくい葉裏、下葉などにもむらなく散布するように心がけてください。
- 過度の連用はさけ、交互又はローテーション散布をおこなってください
ピレスロイド剤の過度の連続使用はさけ、各地域の防除基準などに従い、殺虫作用の異なる薬剤との体系防除をおこなってください。
注意事項
注意事項
- 使用量に合わせ薬液を調製し、使いきってください。
- ボルドー液と混用する場合は使用直前に混合してください。
- ねぎのシロイチモジヨトウに散布する場合は、食入前の若令幼虫期に散布してください。
- かんきつでの散布は、場合によりハダニ類が増えることがあるので注意してください。
- みずかけな(水掛菜)に使用する場合は、ほ場内に水がない状態で使用してください。また、使用後14日間は入水しないでください。
- 無人航空機による散布に使用する場合には次の注意を守ってください。
- 散布は各散布機種の散布基準に従って実施してください。
- 散布機種に適合した散布装置を使用してください。
- 散布中薬液の漏れないように機体の散布用配管その他散布装置の十分な点検をおこなってください。
- 散布は各散布機種の散布基準に従って実施してください。
- 蚕に長期間毒性があるので、散布された薬剤が飛散し、桑に付着するおそれのある場所では使用しないでください。
- ミツバチに対して影響があるので、以下のことに注意してください。
- ミツバチの巣箱およびその周辺に飛散するおそれがある場合は使用しないでください。
- 受粉促進を目的としてミツバチを放飼中の施設や果樹園等では使用をさけてください。
- 関係機関(都道府県の農薬指導部局や地域の農業団体等)に対して、周辺で養蜂が行われているかを確認し、養蜂が行われている場合は、関係機関へ農薬使用に係る情報を提供し、ミツバチの危害防止に努めてください。
- ミツバチの巣箱およびその周辺に飛散するおそれがある場合は使用しないでください。
- 処理したえんばくの種子は食用および飼料用には用いないでください。
- 適用作物群に属する作物またはその新品種に初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることをお勧めします。
- 使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることをお勧めします。
安全使用上の注意
- 医薬用外劇物です。取扱いには十分注意してください。誤って飲み込んだ場合には吐かせないで、直ちに医師の手当てを受けさせてください。使用中に身体に異常を感じた場合には直ちに医師の手当てを受けてください。
- 原液は眼に対して強い刺激性があるので、散布液調製時には保護メガネを着用して眼に入らないよう注意してください。眼に入った場合には、直ちに水洗し、眼科医の手当てを受けてください。
- 皮ふに対して刺激性があるので、皮ふに付着しないように注意してください。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落としてください。
- 散布の際は防護マスク、不浸透性手袋、不浸透性防除衣などを着用してください。また、散布液を吸い込んだり、浴びたりしないよう注意し、作業後は手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをしてください。
- 中毒の治療法としては動物実験でメトカルバモール製剤の投与が有効であると報告されています。
- のど、鼻、皮ふ等を刺激する場合、またかゆみを生じる場合があるので注意してください。
- 摘果などの作業の際は、農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。
- 街路、公園などで使用する場合は、散布中および散布後(少なくとも散布当日)に小児や散布に関係のない者が散布区域に立ち入らないよう縄囲いや立て札を立てる等配慮し、人畜などに被害を及ぼさないよう注意してください。
- 魚毒性等
- 水産動植物(魚類)に強い影響を及ぼすおそれがあるので、河川、湖沼および海域などに飛散、流入しないよう注意して使用してください。養殖池周辺での使用はさけてください。
- 水産動植物(甲殻類)に影響を及ぼすおそれがあるので、河川、養殖池などに飛散、流入しないよう注意して使用してください。
- 無人航空機による散布で使用する場合は、飛散しないよう特に注意してください。
- 使用残りの薬液が生じないように調製をおこない、使いきってください。散布器具および容器の洗浄水は、河川などに流さないでください。また、空容器・空袋などは水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
- 水産動植物(魚類)に強い影響を及ぼすおそれがあるので、河川、湖沼および海域などに飛散、流入しないよう注意して使用してください。養殖池周辺での使用はさけてください。
- 保管…密栓し、火気や直射日光をさけ、食品と区別して、冷涼な場所にカギをかけて保管してください。盗難・紛失の際は、警察に届け出てください。