Vol. 15

「イネ苗立枯病をしっかり防いでいます」 淡路島で聞いた「ナエファイン」の効果

2022年11月1日

勝矢 隆さん

兵庫県 洲本市

淡路日の出農業協同組合 統括経済センター

新神戸駅より車で約1時間。今回は、兵庫県南あわじ市の「JA淡路日の出 水稲・野菜育苗センター」に訪問してきました。

イネ苗立枯病にお困りの水稲農家さんに弊社がお薦めしている、水稲殺菌剤「ナエファイン」。「ナエファインフロアブル」を3年間使用しているという淡路日の出農業協同組合の勝矢隆(かつや たかし)さんに、ナエファインの効果やJA職員としてお薦めする淡路島のお米や作物について聞いてみました。

淡路島のお米事情

淡路島では「コシヒカリ」「キヌヒカリ」「ヒノヒカリ」「どんとこい」「きぬむすめ」といった品種が栽培されています。最も多く栽培されているのが、兵庫県の推奨品種に採用されている「キヌヒカリ」です。
キヌヒカリは、コシヒカリよりさっぱりとした口当たりで食味が良く、手頃な値段で根強い人気があります。
今回訪問したJA淡路日の出水稲・野菜育苗センターでも、キヌヒカリの苗箱がずらりと並んでいました。

「ナエファインフロアブル」を使用した感想は?

JA職員として心掛けていることは「農家さんに喜んでもらえる苗を作ること」と勝矢さん。兵庫県の全農さんに薦められて「ナエファインフロアブル」を使い始め、今年で3年目になるそうです。
当日は、JA職員の方々が「ヒノヒカリ」の播種(はしゅ)試験を行っており、ナエファインフロアブルの土壌灌注(どじょうかんちゅう)処理も見学させて頂きました。

ナエファインは、1成分で3種(ピシウム菌、フザリウム菌、リゾプス菌)のイネ苗立枯病に高い防除効果があり、多様な育苗環境でも安定した効果を発揮します。
JA淡路日の出では、昨年も今年も5万枚の育苗箱にナエファインフロアブルを使用し、イネ苗立枯病をしっかり防いでいるとのことです。

「他のイネ苗立枯病殺菌剤と比べてナエファインの良い点は、汚れにくいことと、殺菌作用が強くて病気になりにくいところですね」と勝矢さん。農家さんにもナエファインをお薦めしているそうです。

ナエファインはイネ苗立枯病を防ぐと同時に、根張りも促進します。ナエファインフロアブルを処理した苗を実際に見せてもらいましたが、しっかりとした根張りでした。

イネ苗立枯病や苗の根張りでお困りの農家さんは、ぜひお試し下さい。

JA淡路日の出がお薦めするお米「どんとこい」

淡路島でお薦めのお米を尋ねると「どんとこいです」と勝矢さん。なかなかインパクトのある品種名ですが、北陸122号(後のキヌヒカリ)と北陸120号を交配して育成された品種です。コシヒカリに近い食味で、登熟(とうじゅく)能力に優れ、食味の低下も少なく、多収穫を見込める品種です。
JA淡路日の出では、「どんとこい」を振興作物として専用栽培ごよみを作成して、普及に力を入れています。

特産品「たまねぎ」にも力を入れる

淡路島の特産といえば、たまねぎが思い浮かぶ方も少なくないと思います。当日は、たまねぎの選果作業も見学させて頂きました。

「淡路島たまねぎ」は「柔らかくて」、「あまくて」、「おいしい」ところが売り物ですが、新たまねぎは特に「柔らかくて」、「辛味が少ない」のが特徴です。
淡路島のたまねぎ農家さんに「美味しいたまねぎは?」と尋ねると、「春の早生たまねぎ、七宝早生(しちほうわせ)ですよ」と答えてくれます。
JA淡路日の出では、七宝早生品種を季節限定商品「淡の春(あわのはる)」とネーミング(商標登録)するとともに、イメージキャラクターも作成し、京阪神市場に出荷し、販売強化に力を入れています。

「淡路島にたまねぎを食べに遊びに来て下さい」と勝矢さん。
「どんとこい」に「淡の春」。皆さんも淡路島に特産を堪能しに行ってみてはいかがでしょうか。