Vol. 11
栃木県の農家 川上さんの「豆つぶ」のススメ!
2012年3月16日
栃木県の東部に位置する那須烏山市の農家 川上善次さん(60歳)を訪問した。草刈りでお忙しいにもかかわらず、我々を笑顔で迎えてくれた。
川上さんは、JAなす南の山本哲渉外員の薦めで3年前から「キルクサ1キロ粒剤」を田植同時処理し、その後「テラガードL250グラム」を使っている。それまでは3キロ粒剤を田植同時で処理していたが、薬害もあり、抵抗性の雑草にも対応できなくなったためだ
豆つぶを使ってみた感想はいかがですか?
川上さん
「豆つぶは簡単で良いね。私は9町歩(ヘクタール)やっているが、田植えが15日位連続し、忙しくて除草剤をまき遅れてしまう。その点豆つぶは忙しいときでも簡単に撒ける。昔は野球をやっていて(身体は)元気なんだけど、やはり田植えで忙しいときにミスト機を背負って粒剤を撒くのは重くてしんどいね。その点この豆つぶは楽だし、仕事が速い。フロアブルだと中に入らなければならないけど、豆つぶは自分で拡散してくれるから安心して撒ける。」
豆つぶを上手に使うコツはありますか?
川上さん
「前の日に水を多めに入れておくことだね。今年はノロ(藻)が出て拡散が心配だったけど、ばら撒かれているせいもあり、だんだん広がった。コマセ用のひしゃくを使うと遠くまで飛ばせるから本当に畦からだけで散布できる。」
JAなす南の営農経済渉外員 山本さんに聞く
田植同時は大型農家にとって必須だが、結局水管理が徹底できず、中期剤を撒く暇もとれない。豆つぶはひしゃくで畦から簡単に散布できるので忙しい農家に有用な剤だ。重いミスト機を背負わなくて済み、1反250gなので肉体的にも楽だ。女性でもお年寄りでも誰でも散布できるので、むしろ、3キロ剤を使っている年配層にもお勧めしたい。「幅40m位の水田だったら中に入らなくても撒けるよ。」とご自身で実感されたキャッチコピーで農家を指導している。
編集後記
さすが、すっかり使いこなしているご様子に我々もそれ以上宣伝する言葉がなかった。お礼を言って失礼しようとすると、「この辺では豆つぶを使っている人が増えているね。豆つぶは燃料と時間を使わなくていいからエコだね!」と川上さん。ここまで言っていただけるとは・・ありがとうございました。
豆つぶ剤の特長
まきムラを気にせず、らくらく散布!
- 粒経が5mmほどの豆つぶ型製剤(特許出願中)です。
- つぶが水面を浮遊しながら崩壊し、有効成分を均一に拡散させますので、従来型粒剤(1キロ、3キロ)のように均一散布する必要がありません。
- あぜを廻りながら、手まき、ひしゃく散布、また大型水田では動力散布機で省力散布ができます。
- つぶが大きいので風によるドリフトが少なくポジティブリスト対策にも有効です。また、衣服を汚しません。
- 10a当り使用量が1キロ剤の1/4の250gで、持ち運びや取扱いもらくらく。