Vol. 09
「散布時間が3分の1以下になった」
豆つぶラジヘリ散布
2010年8月13日
片山 肇さん
北海道 夕張郡栗山町
JAそらち南 SASつぎたて代表
水稲19.5ha、かぼちゃ1ha、
施設園芸40a、スイートコーン40a
本田防除の受託110ha
片山さんの昨年まで使用していた除草剤は何ですか
片山さん
去年まではフロアブルと粒剤を使っていた。水持ちのいいところと悪いところで使い分けてね。今年からラジヘリで除草剤を撒くので、ラジヘリ登録がある粒剤に切替えた。
現在問題となっている雑草は何ですか
片山さん
やっぱりミズアオイ、ホタルイ、オモダカが問題だね。草が残る田んぼは毎年残るよ。水持ちが悪いから除草剤が効きにくいんだね。
豆つぶ剤を使用するきっかけは何ですか。
片山さん
農協の紹介だね。今年からラジヘリで除草剤を散布するよと話したら、じゃあちょうど面白いものがあると。それで、使用することにしたよ。
散布してみた感想はいかがでしたか?
片山さん
散布時間が半分どころか3分の1以下になった。これでちゃんと広がるんだからすごいね。
豆つぶ剤に対する要望はありますか。
片山さん
もっと安価な豆つぶ剤を出して欲しい。あと、シャッター2秒開放といってもせっかちな人とおおらかな人では違ってくるから何か目安が欲しいね。散布量が少なすぎてかえってまきにくいこともあるからね。いきなり使ってちゃんと散布できれば、「おお、すごいな」と感心されるよ。
米作りの目標は何ですか
片山さん
特栽米を作るより一般米を多く取りたい。あり余る農地をどうするかが課題だね。あとは失敗のないようにすることかな。
最後に、農薬メーカーに求めることは何ですか?
片山さん
農薬の性能が上がるのはありがたいしメーカーも大したもんだと思うけど、値段が高くなっているね。問題雑草を枯らせる高性能な薬は必要だけど、特に問題がないところに使える安価な薬もあったほうがいい。そのあたり、農薬メーカーにがんばって欲しい。
編集後記
特栽米よりも一般米を多く収穫する戦略を取る片山さん。田んぼの面積もどんどんを広げていく予定です。でも労力的に25haが限界。そこで目をつけたのが直播栽培。今は移植栽培しかしていないけれど、周囲の状況を見ながら、直播にシフトしていきたいとか。ご本人は守りに入っているとおっしゃていましたが、まだまだ攻めの姿勢です。弊社もご期待にそえるような商品を開発し、作物の安定生産や農作業の効率化に貢献したいと感じました。
豆つぶ剤の特長
まきムラを気にせず、らくらく散布!
- 粒経が5mmほどの豆つぶ型製剤(特許出願中)です。
- つぶが水面を浮遊しながら崩壊し、有効成分を均一に拡散させますので、従来型粒剤(1キロ、3キロ)のように均一散布する必要がありません。
- あぜを廻りながら、手まき、ひしゃく散布、また大型水田では動力散布機で省力散布ができます。
- つぶが大きいので風によるドリフトが少なくポジティブリスト対策にも有効です。また、衣服を汚しません。
- 10a当り使用量が1キロ剤の1/4の250gで、持ち運びや取扱いもらくらく。