トウガラシとジャガイモをまもるはなし
37/44

防 ぼう除じょする農薬 し 1だい さん じ アイルランドは、英国とと隣なり合う島国 培いでば い  たすす    こ。19る    の小  世  国麦  紀  はを  当  、農英  時  国  地、  人英  の  の国  約  地に3    主支分    に配の  納さお2 さ めれでて栽なさい く  て  は  な らないため、残りの畑でジャ けし  ま数  し年  た間  。ジに  わ ャ た ガ り イ 被 モひ が害 のいをし収ゅも穫うかただく  らけ  しを頼続たよ り  に  生  活  し  て  い たの  貧 し  い  ア  イ  ルラン ド の農民は、生き延びることさえむ難ずかし い  飢き  が餓 じ ょ状 う き況 ょ うに  追い込まれていったの で  す  。よ  うう  や  く「  え 疫き び病ょう」の勢いが止まる 万ま  人で  にに  達、飢  し え 、約 に 1よ  0る  0死 し 万亡ぼ う 人者し  ゃのは  人約  1が故5こき0郷ょう                                                                    おそ      えきびょう                                ききん                  だいききん                                         防ぼう除じょするために、科学の力を結集してのアイルランドを捨すてて新大陸のアメリカに移住したといわれています。農作物の病害がいかにお恐そろしいか、そして当時、この病害をがなかったことの悲ひ惨さんさを物語ります。野生の植物が食用としてさ栽いば培いされるようになって以来、その歴史は病害虫との戦いでした。やっかいな病害虫を生まれたのが農薬です。アイルランド  き                  つ                                                                                 殺さっ菌きん剤ざいが開発さを飢餓にお陥としれい  た「 え疫き病びょ」もう、その原因がカビの一種であるし真ん菌きん類るいであることが突きとめられ、殺さっき菌ん剤ざいが開発されました。その発ほっ端たんが、1882年にボルドー大学の植物学教授だったピエール・ミヤルデが開発した「ボルドー液」です。彼はり硫ゅう酸さん銅どう と石せっ灰かいを混ぜたこの青色の液をブドウ泥どろ棒ぼう対たい策さくとして散布した樹に「べと病」の被ひが害いがないことを発見。後に「え疫きび病ょう」にも効果があることが明らかになったのです。科学的な研究・開発が進むとともに、今では「え疫きび病ょう」の予防と治 ち り療ょうの効果を兼かね備えたれています。「疫病」が引き起こした、アイルランドの大飢饉。ボルドーく 液、そして科学を駆使した農薬の開発へ。歴史的な大惨事から、農薬の大切さを学んでいこう。作物づくりに農薬が必要なことは知っていても、日常の暮くらしではなかなか実感できませんね。そこで実際に起きたジャガイモ飢饉を例に、病害の恐ろしさと農薬の必要性にふれてみましょう。      き                 が              ボルドー液を散布している様子  1ガ    8イ    4モ    5を    年さ栽  い  、「ば 培えい 疫きし び病 ょてう」といいまうし病た害。そがこ発に生                    アイルランドの首都・ダブリ        き きん  ついとうひンにある飢饉の追悼碑37なるほどノート農薬

元のページ  ../index.html#37

このブックを見る