【水稲/初・中期一発処理除草剤】
トップガンジャンボ
ピリミノバックメチル・ブロモブチド・ベンスルフロンメチル・ペントキサゾン剤
SDS(安全データシート)
公益財団法人日本中毒情報センターへの問い合わせ方法は「一般市民向け受信相談について」をご参照ください。
登録番号 | 第21381号 [㈱理研グリーン 登録] |
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成分 | ピリミノバックメチル 1.8% ブロモブチド 36.0% ベンスルフロンメチル 3.0% ペントキサゾン 8.0% |
性状 | 淡褐色粒状 水溶性パック入り 1パック25g |
毒性 | 普通物(毒劇物に該当しないものを指していう通称) |
危険物 | 非該当 |
販売地域 | メーカーの販売は終了しました(北海道、東北) |
有効年限 | 4年(製品の最終有効年月は2025年10月) |
包装 | 250g(25g×10パック)×20袋 |
作用機構分類番号 (RACコード) |
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- チラシ・技術資料関連
- その他関連情報
「チラシ・技術資料関連」はありません。
「その他関連情報」はありません。
特長
- 粒径5mmの豆つぶ製剤を、水溶性フィルムに包みパック化したジャンボ剤です。
- パックの溶け出しが速く、豆つぶが水面に浮遊しながら、崩壊・分散する自己拡散型の新製剤で、水中拡散性が極めて優れています。
- 水溶性フィルム包装であるため、薬剤に直接触れることなく散布ができます。また、ドリフトの心配がなく安心して使用できます。
- 一年生雑草から主要な多年生雑草まで広範囲の雑草に効果が優れ、効果の持続期間も長い一発処理剤です。
- スルホニルウレア抵抗性雑草に対して高い効果があります。特に、コナギおよびイヌホタルイの発生前から2葉期まで、安定した高い効果を示します。
- 水稲や環境に対する安全性が高い薬剤です。
適用雑草と使用方法
作物名 | 適用雑草名 | 使用時期 | 適用土壌 | 使用量 | 本剤の使用回数 | 使用方法 | 適用地帯 | ピリミノバックメチルを含む農薬の総使用回数 | ブロモブチドを含む農薬の総使用回数 | ベンスルフロンメチルを含む農薬の総使用回数 | ペントキサゾンを含む農薬の総使用回数 |
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移植水稲 | 水田一年生雑草 ウリカワ セリ ヒルムシロ ヘラオモダカ ホタルイ マツバイ ミズガヤツリ(東北) アオミドロ・藻類による表層はく離 | 移植後3日~ノビエ2.5葉期(但し、移植後30日まで) | 砂壌土~埴土 | 小包装(パック)10個(250g)/10a | 1回 | 水田に小包装(パック)のまま投げ入れる | 北海道、東北 | 2回以内 | 2回以内 | 2回以内 | 2回以内 |
上手な使い方
アオミドロなどの藻類や表層はく離の発生により、薬剤の拡散性が阻害される場合がありますので、藻類や表層はく離が発生しやすい水田では、これらの発生前に、なるべく早い時期に使用してください。
また、スルホニルウレア剤に感受性の低下したホタルイ類、アゼナ類、コナギ、ミゾハコベ等に対しては早め(ノビエ又はホタルイ類の2.0葉期まで)に使用してください。

[散布薬量]
畦畔から、下手投げでパックをそのまま投げ込みます。10アール当たりパック10個の割合で、間隔をおいて投げ込んでください。
[水管理]
水の出入りを止めてやや深めの湛水状態(水深5~6cm)で散布してください。浅水や田面の露出した状態での散布は除草効果が劣ることがあります。また、アオミドロなどの藻類や表層はく離が発生している場合は、一旦落水して藻類や表層はく離を取り除いてから、再入水し、水の出入りを止めてからやや深めの湛水状態(水深5~6cm)で散布してください。
注意事項
注意事項
- 使用量に合わせ秤量し、使いきってください。
- 雑草の発生前から生育初期に有効なので、ノビエの2.5葉期までに、時期を失しないように散布してください。なお、多年生雑草は生育段階によって効果にふれが出るので、必ず適期に散布してください。ホタルイ、ミズガヤツリ、ヘラオモダカ(北海道は発生始期まで)、ウリカワ(東北は発生始期まで)は2葉期まで、ヒルムシロは発生期まで、セリは再生始期まで、アオミドロ・藻類による表層はく離は発生前が散布適期です。
- 苗の植付が均一となるように、代かき及び植付作業は丁寧におこなってください。未熟有機物を使用した場合は、特に丁寧におこなってください。
- 散布の際は、やや深めの湛水状態(水深5~6cm)で水の出入りを止めてください。
- 散布後少なくとも3~4日間は通常の湛水状態(水深3~5cm)を保ち、散布後7日間は落水、かけ流しはしないでください。また、入水は静かにおこなってください。
- 小包装(パック)のまま10アール当たり10個の割合で水田に均等に投げ入れてください。
- 藻類・表層はく離などの浮遊物が多い条件下では、拡散が不十分になるおそれがあるため、使用はさけてください。
- パックに使用しているフィルムは水溶性なので、濡れた手で作業したり、降雨で破袋することがないように注意してください。
- 以下のような条件下では薬害が発生するおそれがあるので使用をさけてください。
- 砂質土壌の水田および漏水田(減水深2cm/日以上)
- 軟弱苗を移植した水田
- 極端な浅植えの水田および浮き苗の多い水田
- 砂質土壌の水田および漏水田(減水深2cm/日以上)
- 散布後の数日間に著しい高温が続く場合、初期生育が抑制されることがありますが、一過性のもので次第に回復し、その後の生育に対する影響は認められていません。
- 散布田の田面水を他の作物に灌水しないでください。
- 河川、湖沼、地下水などを汚染しないよう、落水、かけ流しはしないでください。
- いぐさ、れんこん、せり、くわい等の生育を阻害するおそれがあるので、これらの作物の生育期に隣接田で使用する場合は十分に注意してください。
- 使用にあたっては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意し、特に初めて使用する場合や異常気象の場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることをお勧めします。
安全使用上の注意
- 水溶性フィルムで小包装化されているため、濡れた手で触らないでください。
- 水溶性フィルム包装が破袋した際の注意事項
- 誤食などのないように注意してください。誤って飲み込んだ場合には吐き出させ、直ちに医師の手当てを受けさせてください。
- 眼に対して刺激性があるので、眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当てを受てください。
- 皮ふに対して弱い刺激性があるので皮ふに付着しないよう注意してください。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落としてください。
- かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。
- 誤食などのないように注意してください。誤って飲み込んだ場合には吐き出させ、直ちに医師の手当てを受けさせてください。
- 魚毒性等…水産動植物(藻類)に影響を及ぼすので、河川、養殖池などに流入しないよう注意して使用してください。散布後は水管理に注意してください。空容器、空袋などは水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
- 保管…密封し、直射日光をさけ、食品と区別して、冷涼・乾燥した場所に保管してください。吸湿性があるので開封後は早めに使用してください。使い残りは、開封口を密封して、湿気が入らないように保管してください。