【水稲/初・中期一発処理除草剤】
トップガン250グラム
ピリミノバックメチル・ブロモブチド・ベンスルフロンメチル・ペントキサゾン剤
SDS(安全データシート)
公益財団法人日本中毒情報センターへの問い合わせ方法は「一般市民向け受信相談について」をご参照ください。
登録番号 | 第21155号 [㈱理研グリーン 登録] |
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成分 | ピリミノバックメチル 1.8% ブロモブチド 36.0% ベンスルフロンメチル 3.0% ペントキサゾン 8.0% |
性状 | 淡褐色粒状 粒径3~8mm |
毒性 | 普通物(毒劇物に該当しないものを指していう通称) |
危険物 | 非該当 |
販売地域 | メーカーの販売は終了しました(北海道、東北) |
有効年限 | 5年(製品の最終有効年月は2025年10月) |
包装 | 250g×20袋、2.5kg×4袋 |
作用機構分類番号 (RACコード) |
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- チラシ・技術資料関連
- その他関連情報
「その他関連情報」はありません。
特長
- 粒径5mmの豆つぶ剤で、10アール当りの使用量は250gと軽量です。
- 豆つぶが水面に浮遊しながら、崩壊・分散する新製剤です。
- スルホニルウレア系除草剤(SU剤)に抵抗を示すホタルイ、アゼナ、コナギ、ヘラオモダカ等の雑草に有効です。
- つぶが大きいから、ドリフトの心配がなく、手散布や動力散布機などで思い通りに散布できます。
適用雑草と使用方法
作物名 | 適用雑草名 | 使用時期 | 適用土壌 | 使用量 | 本剤の使用回数 | 使用方法 | 適用地帯 | ピリミノバックメチルを含む農薬の総使用回数 | ブロモブチドを含む農薬の総使用回数 | ベンスルフロンメチルを含む農薬の総使用回数 | ペントキサゾンを含む農薬の総使用回数 |
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移植水稲 | 水田一年生雑草 ウリカワ オモダカ(東北) クログワイ(東北) シズイ(東北) セリ ヒルムシロ ヘラオモダカ ホタルイ マツバイ ミズガヤツリ(東北) アオミドロ・藻類による表層はく離 | 移植直後~ノビエ2.5葉期(但し、移植後30日まで) | 砂壌土~埴土 | 250g/10a | 1回 | 湛水散布、湛水周縁散布又は無人ヘリコプターによる散布 | 東北 | 2回以内 | 2回以内 | 2回以内 | 2回以内 |
水田一年生雑草 ウリカワ セリ ヒルムシロ ヘラオモダカ ホタルイ マツバイ アオミドロ・藻類による表層はく離 | 移植後3日~ノビエ2.5葉期(但し、移植後30日まで) | 北海道 | |||||||||
直播水稲 | 水田一年生雑草 ウリカワ セリ ヒルムシロ ホタルイ マツバイ ミズガヤツリ | 稲1葉期~ノビエ2.5葉期(但し、収穫90日前まで) | 北海道、東北 |
上手な使い方
● 移植水稲の場合/ノビエ、ホタルイの2葉期までに散布する
アオミドロなどの藻類や表層はく離の発生により、薬剤の拡散性が阻害される場合がありますので、藻類や表層はく離が発生しやすい水田では、これらの発生前に、なるべく早い時期に使用してください。また、スルホニルウレア剤に感受性の低下したホタルイ類、アゼナ類、ミズアオイ、コナギ、ミゾハコベ等に対しては早め(ノビエ又はホタルイ類の2.0葉期)までに使用してください。
[標準的な使用時期]

● 直播水稲の場合/稲1葉期以降、ホタルイの2葉期までに散布する
本剤を直播水稲に使用する場合は、発芽直後の稲に対して薬害の恐れがあるので、適正な覆土を行い稲の1葉期以降に散布してください。また、根が露出した条件では薬害を生じる恐れがあるので使用をさけてください。本剤はノビエの2.5葉期までの適用がありますが、スルホニルウレア系除草剤(SU剤)抵抗性のホタルイ及びアゼナ類、ミゾハコベ等に対しては早めの処理が有効ですので、ホタルイ2葉期までに散布してください。特に前年、SU抵抗性雑草が多かった圃場では、稲1葉期以降のなるべく早い時期の散布がより効果的です。
[標準的な使用時期]

- オモダカ、クログワイ、シズイは発生期間が長く、遅い発生のものまでは十分な効果を示さないので、有効な後処理剤と組み合わせて使用してください。
● 散布薬量:10アール当り250g(1袋)
散布時はやや深めの湛水状態(5~6cm)で止水にして処理し、3~4日は湛水状態を保ってください。
自然減水により田面が露出するようになったら、通常の水深になるまで水を入れて止水してください。

● 使用方法
- 手まき散布
ゴム手袋をして、袋から薬剤を一握りすくい取り、10a(20m×50m等)の水田では約4m毎に1回、30a(30m×100m等)の水田では約3m毎に1回投げ入れてください。
- 背負い式の動力散布機 ワンショット散布の場合(調量の設定により連続散布も可能)。
- 散布筒は一番根元のみを使用してください。
- 背面部の調量レバーは「多」、「増」、または「肥料用」等、多く出るように設定してください。
- 調量レバーのストッパーを10(全開)の位置に合わせてください。
- 散布の際はエンジンを全開にし、調量レバーを一気に10(全開)まで上げ、戻してください。
- レバーの上げから戻しの時間は約1秒(一呼吸)です。
- 1回の吐出量は20~30gです。
- 到達距離は風上で約20~25m、風下で約15mです。
- 散布筒は一番根元のみを使用してください。

注意事項
注意事項
- 使用量に合わせ秤量し、使いきってください。
- 雑草の発生前から生育初期に有効なので、ノビエの2.5葉期までに、時期を失しないように散布してください。なお、多年生雑草は生育段階によって効果にふれが出るので、必ず適期に散布してください。ホタルイ、ミズガヤツリ、ウリカワは2葉期まで、ヘラオモダカ、オモダカ、クログワイは発生始期まで、シズイは草丈 3cm まで、ヒルムシロは発生期まで、セリは再生始期まで、アオミドロ・藻類による表層はく離は発生前が散布適期です。
- オモダカ、クログワイ、シズイは発生期間が長く、遅い発生のものまでは十分な効果を示さないので、有効な後処理剤と組み合わせて使用してください。
- 苗の植付が均一となるように、代かきおよび植付作業は丁寧におこなってください。未熟有機物を使用した場合は、特に丁寧におこなってください。
- 散布の際は、やや深めの湛水状態(水深5~6cm)で水の出入りを止めてください。
- 湛水散布の場合は田面に散布し、また、湛水周辺散布の場合は水田周縁部に沿って帯状に散布し、散布後少なくとも3~4日間は通常の湛水状態(水深3~5cm)を保ち、散布後7日間は落水、かけ流しはしないでください。また、入水は静かにおこなってください。
- 藻類・表層はく離などの水面浮遊物が多い場合は、拡散が不十分になるおそれがあるため、周縁部散布をさけ、本田内で本田全面に散布してください。
- 以下のような条件下では薬害の生じるおそれがあるので使用をさけてください。
- 砂質土壌の水田、漏水田(減水深2cm/日以上)
- 軟弱苗を移植した水田
- 極端な浅植えの水田および浮き苗の多い水田
- 砂質土壌の水田、漏水田(減水深2cm/日以上)
- 直播水稲に使用する際の注意事項
- 発芽直後の稲に対して薬害を生じるおそれがあるので、適切な覆土をおこない、稲の1葉期以降に散布してください。
- 稲の根が露出した条件では薬害を生じるおそれがあるので使用をさけてください。
- 除草効果の低下と生育抑制の薬害が発生するおそれがあるので、入水後水持ちの安定した後に散布してください。
- 発芽直後の稲に対して薬害を生じるおそれがあるので、適切な覆土をおこない、稲の1葉期以降に散布してください。
- 散布後の数日間に著しい高温が続く場合、初期生育が抑制されることがありますが、一過性のもので次第に回復し、その後の生育に対する影響は認められていません。
- 吸湿性があるので、濡れた手で作業したり、降雨で濡れることがないように注意してください。また、開封後は早めに使用してください。
- 無人ヘリコプターで散布する際の注意事項
- 散布は使用機種の使用基準に従って実施してください。
- 専用の粒剤散布装置によって湛水散布してください。
- 事前に薬剤の物理性に合わせて粒剤散布装置のメタリング開度を調整してください。
- 散布薬剤の飛散によって他の植物に影響を与えないよう散布区域の選定に注意し、当該水田周辺部への飛散防止のため散布装置のインペラの回転数を調整し、圃場の端から5m以上離して圃場内に散布してください。
- 水源池、飲料水などに流入しないように十分注意してください。
- 散布は使用機種の使用基準に従って実施してください。
- 散布した水田の田面水を他の作物に灌水しないでください。
- 河川、湖沼、地下水などを汚染しないよう、落水、かけ流しはしないでください。
- いぐさ、れんこん、せり、くわい等の生育を阻害するおそれがあるので、これらの作物の生育期に隣接田で使用する場合は十分に注意してください。
- 使用にあたっては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意し、特に初めて使用する場合や異常気象の場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることをお勧めします。
安全使用上の注意
- 誤食などのないように注意してください。誤って飲み込んだ場合には吐き出させ、直ちに医師の手当てを受けさせてください。
- 使用中に身体に異常を感じた場合には直ちに医師の手当てを受けてください。
- 眼に対して刺激性があるので、眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当てを受けてください。
- 皮ふに対して弱い刺激性があるので、皮ふに付着しないように注意してください。付着した場合は直ちに石けんでよく洗い落としてください。
- かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。
- 魚毒性等…水産動植物(藻類)に影響を及ぼすので、河川、養殖池などに飛散、流入しないよう注意して使用してください。無人ヘリコプターによる散布で使用する場合は、飛散しないよう特に注意してください。散布後は水管理に注意してください。散布器具および容器の洗浄水は、河川などに流さないでください。また空容器、空袋などは水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
- 保管…密封し、直射日光をさけ、食品と区別して、冷涼・乾燥した場所に保管してください。吸湿性があるので開封後は早めに使用してください。使い残りは、開封口を密封して、湿気が入らないように保管してください。