【水稲/殺菌剤】
ルーチン粒剤
イソチアニル粒剤
SDS(安全データシート)
公益財団法人日本中毒情報センターへの問い合わせ方法は「一般市民向け受信相談について」をご参照ください。
登録番号 | 第22701号 [バイエルクロップサイエンス㈱ 登録] |
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成分 | イソチアニル 3.0% |
性状 | 類白色細粒 |
毒性 | 普通物(毒劇物に該当しないものを指していう通称) |
危険物 | 非該当 |
販売地域 | 全国(10㎏規格は一部地域で取り扱っていない場合があります) |
有効年限 | 4年 |
包装 | 1kg×12袋、10kg×1袋 |
作用機構分類番号 (RACコード) |
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- チラシ・技術資料関連
- その他関連情報
特長
- 育苗箱処理・湛水散布でイネいもち病に高い防除効果を示します。
いもち病の発病前に処理することによって、いもち病を長期間予防できます。また、細菌性病害の白葉枯病に対しても効果があります。
- は種前から葉いもち初発3日前までと幅広い処理時期があります。
水稲に高い安全性といもち病に対して長期の残効性がありますので、育苗箱処理から湛水散布と幅広い処理時期を可能にしています。
- 低薬量で高い防除効果を発揮します。
ルーチン粒剤は、10アールあたり有効成分処理量30gでいもち病に対し高い防除効果を示します。
- 植物病害抵抗性誘導型殺菌剤であるため、耐性菌発達のリスクが小さい薬剤です。
ルーチンは、既存のいもち病薬剤耐性菌に対しても有効です。
- 浸透移行性に優れ、長い残効性があります。
ルーチンは優れた浸透移行性と長い残効性を有しています。
- 人畜および有用生物に対しても高い安全性を示します。
人畜、水産動植物などへの安全性が高く、環境への影響が少ない薬剤です。
適用病害と使用方法
作物名 | 適用病害名 | 使用量 | 使用時期 | 本剤の使用回数 | 使用方法 | イソチアニルを含む農薬の総使用回数 |
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稲 | いもち病 白葉枯病 穂枯れ(ごま葉枯病菌) | 1kg/10a | 収穫30日前まで | 2回以内 | 湛水散布 | 3回以内(但し、直播でのは種時又は移植時までの処理は1回以内、本田では2回以内) |
稲(箱育苗) | いもち病 白葉枯病 内穎褐変病 穂枯れ(ごま葉枯病菌) もみ枯細菌病 | 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱当り50g | は種時(覆土前)~移植当日 | 1回 | 育苗箱の上から均一に散布する | 3回以内(但し、移植時までの処理は1回以内、本田では2回以内) |
いもち病 白葉枯病 苗立枯細菌病 もみ枯細菌病 | は種前 | 育苗箱の床土又は覆土に均一に混和する | ||||
苗立枯細菌病 苗腐敗症(もみ枯細菌病菌) | は種時(覆土前) | 育苗箱の上から均一に散布する | ||||
苗腐敗症(もみ枯細菌病菌) | は種前 | 育苗箱の床土に均一に混和する | ||||
穂枯れ(ごま葉枯病菌) | 育苗箱の覆土に均一に混和する |
ルーチン粒剤の使い方
培土混和処理や育苗箱処理での使い方
- 培土混和(床土混和・覆土混和)処理の場合
- 培土と薬剤を均一に混和し、処理後速やかに使用してください。
- 処理した床土または覆土を放置しないでください。また余った処理済の培土を、他作物に使用しないでください。
- は種時覆土前処理の場合
- は種作業の前に使用するは種時施薬機の散布量を調整してください。
- スタンド式は種時施薬機の場合、傾斜などに注意してください。傾きがあると正確な散布ができず、散布ムラの原因になります。
- は種時施薬機の取扱説明書の注意事項をご確認ください。
- 移植当日処理の場合
- 濡れた葉に薬剤を処理しないでください。苗に露などが付いている場合は、薬剤処理前にあらかじめ露を払い落としてください。
- 苗に薬剤が付着した場合は軽く払い落としてください。
- 薬剤処理後は葉に付着した薬剤を払い落とし、軽くかん水して薬剤を土になじませてから移植してください。
湛水散布での使い方
- 10アールあたりルーチン粒剤を1kg均一に散布してください。
- 葉いもちの初発3日前までに散布してください。
- 散布に当っては、湛水状態(水深3~5cm)で散布し、散布後少なくとも7日間は湛水状態を保ち、田面を露出させず、落水およびかけ流しをしないでください。
ルーチンの作用機構
ルーチンの防御機構
注意事項
注意事項
- 使用量に合わせ秤量し、使いきってください。
- 床土または覆土に混和処理する場合、処理後速やかに使用してください。また処理した床土または覆土を放置しないでください。
- 湛水散布する場合は、発病前に予防的に散布してください。
- 散布にあたっては、湛水状態(水深3~5cm)で均一に散布し、散布後少なくとも7日間は湛水状態を保ち、田面を露出させず、落水およびかけ流しをしないでください。
- いぐさ栽培予定水田では使用しないでください。また、処理した稲苗を移植した水田ではいぐさを栽培しないでください。
- きく等の他作物に影響を及ぼす場合があるので、薬剤が育苗箱からこぼれ落ちないように散布してください。また、土壌全面に不透水性無孔シートを敷くなど、薬剤処理後の灌水による土壌への浸透をさけてください。
- 使用にあたっては使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には病害虫防除所等関係機関の指導を受けることをお勧めします。
安全使用上の注意
- 誤食などのないように注意してください。
- かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。
- 保管…密封し、直射日光をさけ、食品と区別して、冷涼・乾燥した場所に保管してください。