【水稲/初・中期一発処理除草剤】
プライオリティフロアブル
トリアファモン・フェンキノトリオン水和剤
SDS(安全データシート)
公益財団法人日本中毒情報センターへの問い合わせ方法は「一般市民向け受信相談について」をご参照ください。
登録番号 | 第24313号 [クミアイ化学工業㈱ 登録] |
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成分 | トリアファモン 0.95% フェンキノトリオン 5.7% |
性状 | 類白色水和性粘稠懸濁液体 |
毒性 | 普通物(毒劇物に該当しないものを指していう通称) |
危険物 | 非該当 |
販売地域 | 全国 |
有効年限 | 4年 |
包装 | 500ml×20本、2L×6本 |
関連動画 | 水稲用除草剤プライオリティ技術資料動画 |
作用機構分類番号 (RACコード) |
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- チラシ・技術資料関連
- その他関連情報
特長
- 有効成分エフィーダⓇ(一般名フェンキノトリオン)を配合した2成分の混合剤です。
- 雑草発生前~ノビエ3.5葉期まで卓効を示します。
- コナギやミズアオイ、オモダカ、ホタルイ、コウキヤガラなどの雑草に対して高い効果を示します。
- 水稲安全性が高く、移植当日から使用できます。また、表面播種を含む直播栽培に稲出芽揃期から使用できます。
- 既存の4-HPPD阻害剤に感受性の高い飼料稲栽培時にも使用することが可能です*。
*既存の4-HPPD阻害剤に感受性が高いとされる、やまだわら、とよめき、タカナリ、モミロマン、ミズホチカラ、ハバタキ、おどろきもち、ふくおこし、えみだわら、もみゆたかに対し、エフィーダは高い安全性を示すことを確認しています。
WCSに関しては別途、稲発酵粗飼料生産・給与技術マニュアルを確認の上、ご使用願います。
適用雑草と使用方法
作物名 | 適用雑草名 | 使用量 | 使用時期 | 本剤の使用回数 | 使用方法 | トリアファモンを含む農薬の総使用回数 | フェンキノトリオンを含む農薬の総使用回数 |
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移植水稲 | ウリカワ オモダカ クログワイ コウキヤガラ セリ ヒルムシロ ヘラオモダカ ホタルイ マツバイ ミズガヤツリ 一年生雑草 多年生イネ科雑草 アオミドロ・藻類による表層はく離 | 500ml/10a | 移植直後~ノビエ3.5葉期(但し、移植後30日まで) | 1回 | 原液湛水散布、水口施用又は無人航空機による滴下 | 2回以内 | 2回以内 |
移植時 | 田植同時散布機で施用 | ||||||
直播水稲 | ウリカワ セリ ヒルムシロ ヘラオモダカ ホタルイ マツバイ ミズガヤツリ 一年生雑草 アオミドロ・藻類による表層はく離 | は種直後~ノビエ3.5葉期(但し、収穫90日前まで) | 原液湛水散布又は無人航空機による滴下 |
上手な使い方

注意事項
注意事項
- 使用に当っては、使用前に容器をよく振ってください。
- 雑草の発生前から生育初期に有効なので、ノビエの3.5葉期までに、時期を失しないように散布してください。
- 多年生雑草は生育段階によって効果にふれが出るので、必ず適期に散布してください。ホタルイは4葉期まで、ヘラオモダカ、ウリカワ、ミズアオイは3葉期まで、ミズガヤツリ、エゾノサヤヌカグサは2葉期まで、オモダカ、クログワイ、コウキヤガラは発生始期まで、ヒルムシロは発生盛期まで、セリは再生期まで、キシュウスズメノヒエは再生茎3葉期まで、アオミドロ・藻類による表層はく離は発生前までが散布適期です。
- オモダカ、クログワイ、コウキヤガラは発生期間が長く、遅い発生のものまでは十分な効果を示さないので、必要に応じて有効な後処理剤との組み合わせで使用してください。
- 苗の植付けが均一となるように、代かきおよび植付作業はていねいにおこなってください。未熟有機物を施用した場合は、特にていねいにおこなってください。
- 散布の際は、水の出入りを止めて湛水状態のまま田面に均一に散布し、散布後3~4日間は通常の湛水状態(水深3~5㎝)を保ち、散布後7日間は落水、かけ流しはしないでください。また、入水は静かにおこなってください。
- 水口施用の場合は、あらかじめ1~2㎝程度水深を確保した状態で、入水時に本剤を水口に施用し、流入水とともに水田全面に拡散させ、施用後田面水が通常の湛水状態(水深3~5㎝)に達した時に必ず水を止め、田面水があふれ出ないよう注意してください。散布後少なくとも3~4日間は通常の湛水状態(水深3~5㎝)を保ち、散布後7日間は落水、かけ流しはしないでください。
- 藻類・表層はく離などの水面浮遊物が多い場合は、拡散が不十分になるおそれがあるため周縁散布または水口施用をさけ、本田内で水田全面に散布してください。
- 水口に対して風速5m/sを超える向かい風が吹いている場合は、拡散が不十分になるおそれがあるため水口施用をさけてください。
- 以下のような条件下では薬害が発生するおそれがあるので使用をさけてください。
- 砂質土壌の水田および漏水田(減水深が2㎝/日以上)
- 軟弱苗を移植した水田
- 極端な浅植えの水田および浮き苗の多い水田
- 植穴の戻りの悪い水田
- 砂質土壌の水田および漏水田(減水深が2㎝/日以上)
- 直播水稲に使用する場合、以下の点に注意してください。
- 稲の根が露出した条件では薬害を生じるおそれがあるので使用をさけてください。
- 除草効果の低下と生育抑制の薬害が発生するおそれがあるので、入水後水持ちの安定した後に散布してください。
- 稲の根が露出した条件では薬害を生じるおそれがあるので使用をさけてください。
- 梅雨時期等、散布後に多量の降雨が予想される場合は、除草効果が低下するおそれがあるので使用をさけてください。
- 無人航空機で滴下する際は以下に注意してください。
- 滴下は使用機種の使用基準に従って実施してください。
- 滴下に当っては散布装置のノズルを取り外してください。
- 作業中、薬液が漏れないように機体の配管その他装置の十分な点検をおこなってください。
- 隣接する圃場に水稲以外の作物が栽培されている場合は、無人航空機による滴下はおこなわないでください。
- 水源池、飲料用水等に流入しないように十分注意してください。
- 薬剤滴下に使用した装置は十分洗浄し、薬液タンクの洗浄廃液は安全な場所に処理してください。
- 滴下に使用した無人航空機の散布装置は、水稲以外の作物への薬液散布には使用しないでください。
- 滴下は使用機種の使用基準に従って実施してください。
- 散布した水田の田面水を他の作物の灌水に使用しないでください。
- 薬害のおそれがあるので、後作物としてなす、たまねぎ及びさやえんどうを栽培しないでください。
- その殺草特性から、いぐさ、れんこん、せり、くわいなどの生育を阻害するおそれがあるので、これらの作物の生育期に隣接田で使用する場合は十分に注意してください。
- 蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにしてください。
- 使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意するほか、別途提供されている技術情報も参考にして使用してください。特に初めて使用する場合や異常気象の場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることをお勧めします。
安全使用上の注意
- 散布の際は不浸透性手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。作業後は手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをしてください。
- かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。
- 保管…密栓し、直射日光をさけ、食品と区別して冷涼な場所に保管してください。