【園芸/殺虫剤】
クミアイ エクシレルSE
シアントラニリプロール水和剤
SDS(安全データシート)
公益財団法人日本中毒情報センターへの問い合わせ方法は「一般市民向け受信相談について」をご参照ください。
登録番号 | 第23561号 [クミアイ化学工業㈱ 登録] |
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成分 | シアントラニリプロール 10.2% |
性状 | 類白色水和性粘稠懸濁液体 |
毒性 | 普通物(毒劇物に該当しないものを指していう通称) |
危険物 | 非該当 |
販売地域 | 全国(4L規格は愛媛県限定) |
有効年限 | 4年 |
包装 | 200ml×10本×4箱、500ml×20本、4L×4缶 |
作用機構分類番号 (RACコード) |
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- チラシ・技術資料関連
- その他関連情報
特長
- そしゃく性害虫(チョウ目、ハエ目、コウチュウ目)と吸汁性害虫(カメムシ目、アザミウマ目)等の広範囲な害虫に卓効を示します。
- 主に害虫の摂食により薬剤が取り込まれ、速やかに摂食活動を停止させます。
- 令期が進んだチョウ目幼虫に高い効果を示します。また、産卵数の低下等、成虫にも効果を示します。
- 葉表から葉裏への浸達性を有し、優れた耐雨性を示します。
- ハチ類、天敵など有用昆虫に対する影響が少ない薬剤です。
適用害虫と使用方法
作物名 | 適用害虫名 | 希釈倍数 | 使用液量 | 使用時期 | 本剤の使用回数 | 使用方法 | シアントラニリプロールを含む農薬の総使用回数 |
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かんきつ | アゲハ類 ゴマダラカミキリ成虫 ミカンキジラミ ケシキスイ類 カネタタキ コアオハナムグリ ヨモギエダシャク アザミウマ類 ハマキムシ類 クワノミハムシ ミカンハモグリガ チャノミドリヒメヨコバイ ハスモンヨトウ ケムシ類 ミカンナガタマムシ | 5000倍 | 200~700L/10a | 収穫前日まで | 3回以内 | 散布 | 3回以内 |
100倍 | 4~12L/10a | 開花期まで | 無人航空機による散布 | ||||
かんきつ(苗木) | アゲハ類 アブラムシ類 ゴマダラカミキリ成虫 ミカンハモグリガ | 30~500mL/樹(但し、130L/10aまで) | 育苗期 | 散布 | |||
なし | アブラムシ類 | 2500倍 | 200~700L/10a | 収穫前日まで | |||
ハマキムシ類 シンクイムシ類 ヒメボクトウ | 2500~5000倍 | ||||||
ケムシ類 | 5000倍 | ||||||
りんご | アブラムシ類 | 2500倍 | |||||
コガネムシ類 ヨモギエダシャク ハマキムシ類 ギンモンハモグリガ オオタバコガ キンモンホソガ シンクイムシ類 ヨトウムシ ケムシ類 ヒメボクトウ | 2500~5000倍 | ||||||
おうとう | コガネムシ類 コスカシバ アザミウマ類 ハマキムシ類 オウトウショウジョウバエ ケムシ類 | 2500倍 | |||||
もも | コガネムシ類 ハマキムシ類 ケムシ類 | 5000倍 | |||||
モモハモグリガ シンクイムシ類 | 2500~5000倍 | ||||||
モモチョッキリゾウムシ | 2500倍 | ||||||
ネクタリン | コガネムシ類 ハマキムシ類 ケムシ類 | 5000倍 | |||||
モモハモグリガ シンクイムシ類 | 2500~5000倍 | ||||||
モモチョッキリゾウムシ | 2500倍 | ||||||
小粒核果類(うめ、すももを除く) | ケムシ類 | 2500~5000倍 | |||||
うめ | モモヒメヨコバイ ケムシ類 | ||||||
すもも | スモモミハバチ シンクイムシ類 ケムシ類 | ||||||
ぶどう | コガネムシ類 クビアカスカシバ アザミウマ類 フタテンヒメヨコバイ ケムシ類 | 5000倍 | |||||
コガネムシ類 ケムシ類 | 100倍 | 4~14L/10a | 無人航空機による散布 | ||||
ハスモンヨトウ | 2500~5000倍 | 200~700L/10a | 散布 | ||||
ブルーベリー | アブラムシ類 | 2500倍 | |||||
オウトウショウジョウバエ ケムシ類 | 5000倍 | ||||||
マンゴー | アザミウマ類 | 2000倍 | 収穫7日前まで | 2回以内 | 2回以内 | ||
いちじく | 2500倍 | 収穫14日前まで | |||||
茶 | コミカンアブラムシ ヨモギエダシャク チャノキイロアザミウマ チャノコカクモンハマキ チャハマキ マダラカサハラハムシ チャノミドリヒメヨコバイ チャノホソガ ハスモンヨトウ | 2000倍 | 200~400L/10a | 摘採7日前まで | 1回 | 1回 |
上手な使い方
- りんご
夏季のモモシンクイガ、落花直後のミダレカクモンハマキムシに高い効果を示します。
- かんきつ
種々の薬剤に対して感受性を低下させたチャノキイロアザミウマに対して高い効果を示します。また、チョウ目害虫のミカンハモグリガ、アゲハ類を同時防除できます。
- おうとう
オウトウショウジョウバエに対して高い効果を示します。
注意事項
注意事項
- 使用前によく振ってから使用してください。
- 使用量に合わせ薬液を調製し、使いきってください。
- 散布液調製後はできるだけ速やかに散布してください。
- アルカリ性の農薬や肥料との混用は、有効成分が分解するおそれがあるのでさけてください。これらの薬剤と混用する場合には、メーカーや販売店等に問い合わせるなどして、分解の有無を十分確認してから使用してください。
- やむを得ず、他の薬剤と混用する場合には、事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。
- 使用液量は、対象作物の生育段階、栽培形態及び使用方法に合わせて調節してください。
- ぶどうへは、果粉溶脱及び薬斑を生じるおそれがあるので、袋かけ以降に使用してください。また、無袋栽培(傘掛けを含む)には使用しないでください。
- 無人航空機による散布に使用する場合は次の注意事項を守ってください。
- 散布は散布機種の散布基準に従って実施してください。
- 散布に当っては散布機種に適合した散布装置を使用してください。
- 散布中、薬液の漏れのないように機体の散布配管その他散布装置の十分な点検を行ってください。
- 周辺作物及び周辺物に飛散しないよう特に注意してください。
- 散布は散布機種の散布基準に従って実施してください。
- 過度の連用をさけ、可能な限り作用性の異なる薬剤やその他の防除手段を組み合わせて使用してください。
- 蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにしてください。
- ミツバチに対して影響を与えるおそれがあるので、散布の際はミツバチ及び巣箱にかからないようにしてください。また、散布直後から1日後まではミツバチを散布区域外に移動させるか、巣門を閉じてください。
- マメコバチに対して影響を与えるおそれがあるので、マメコバチの訪花期間中は散布しないでください。
- 適用作物群に属する作物又はその新品種に初めて使用する場合は、使用者の責任において、事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることをお勧めします。
- 空容器はほ場などに放置せず、3回以上水洗し、適切に処理してください。洗浄水は散布液調製に用いるなど、ほ場等で使用してください。
- 使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、とくに初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることをお勧めします。
安全使用上の注意
- 誤飲などのないよう注意してください。
- 眼に対して刺激性があるので眼に入らないよう注意してください。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けてください。
- 皮膚に対して刺激性があるので皮膚に付着しないよう注意してください。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落としてください。
- 散布の際は農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、洗眼・うがいをするとともに衣服を交換してください。
- 作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯してください。
- かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。
- 魚毒性等
- 水産動植物(甲殻類)に影響を及ぼすおそれがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。
- 無人航空機による散布で使用する場合は、飛散しないよう特に注意してください。
- 使用残りの薬液が生じないように調製をおこない、使いきってください。散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないでください。また、空容器等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
- 水産動植物(甲殻類)に影響を及ぼすおそれがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。
- 保管…密栓し、直射日光をさけ、冷涼な場所に保管してください。