【水稲/初・中期一発処理除草剤】
エンペラーフロアブル
ピラクロニル・ピリミノバックメチル・フェンキノトリオン水和剤
SDS(安全データシート)
公益財団法人日本中毒情報センターへの問い合わせ方法は「一般市民向け受信相談について」をご参照ください。
登録番号 | 第24154号 [クミアイ化学工業㈱ 登録] |
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成分 | ピラクロニル 3.7% ピリミノバックメチル 1.4% フェンキノトリオン 5.6% |
性状 | 類白色水和性粘稠懸濁液体 |
毒性 | 普通物(毒劇物に該当しないものを指していう通称) |
危険物 | 非該当 |
販売地域 | 全国 |
有効年限 | 4年 |
包装 | 500ml×20本、2L×6本、20L(5L×4)×1(20Lは完全受注生産及び北海道限定) |
関連動画 | 水稲用除草剤エンペラー技術資料動画 |
作用機構分類番号 (RACコード) |
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- チラシ・技術資料関連
- その他関連情報
特長
- 有効成分“エフィーダⓇ(一般名:フェンキノトリオン)”を配合した3成分の混合剤です。
- エフィーダⓇによりコナギやミズアオイなどの広葉雑草、ホタルイやコウキヤガラなどのカヤツリグサ科雑草が白化し、高い効果を示します。また、SU剤抵抗性雑草にも効果を示します。
- ノビエ3葉期まで使用することができ、また、ピラクロニル配合により速効的に褐変・枯れ症状がみられます。
- 高い水稲安全性を示し、移植水稲では移植時から使用することができます。また、飼料稲栽培時にも使用することが可能です*。
*既存の4-HPPD阻害剤に感受性が高いとされる、やまだわら、とよめき、タカナリ、モミロマン、ミズホチカラ、ハバタキ、おどろきもち、ふくおこし、えみだわら、もみゆたかに対し、エフィーダは高い安全性を示すことを確認しています。
WCSについては別途、稲発酵粗飼料生産・給与技術マニュアルを確認の上、ご使用願います。
適用雑草及び使用方法
作物名 | 適用雑草名 | 使用量 | 使用時期 | 本剤の使用回数 | 使用方法 | ピラクロニルを含む農薬の総使用回数 | ピリミノバックメチルを含む農薬の総使用回数 | フェンキノトリオンを含む農薬の総使用回数 |
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移植水稲 | ウリカワ エゾノサヤヌカグサ オモダカ クログワイ コウキヤガラ セリ ヒルムシロ ヘラオモダカ ホタルイ マツバイ ミズガヤツリ ナガエツルノゲイトウ 一年生雑草 アオミドロ・藻類による表層はく離 | 500mL/10a | 移植直後~ノビエ3葉期(但し、移植後30日まで) | 1回 | 原液湛水散布、水口施用又は無人航空機による滴下 | 2回以内 | 2回以内 | 2回以内 |
移植時 | 田植同時散布機で施用 | |||||||
直播水稲 | ウリカワ セリ ヒルムシロ ホタルイ マツバイ ミズガヤツリ 一年生雑草 | 稲出芽揃期~ノビエ3葉期 但し、収穫90日前まで | 原液湛水散布又は無人航空機による滴下 |
上手な使い方

注意事項
注意事項
- 使用に当っては、使用前に容器をよく振ってください。
- 使用量に合わせ秤量し、使いきってください。
- 雑草の発生前から生育初期に有効なので、ノビエの3葉期までに、時期を失しないように使用してください。なお、多年生雑草は生育段階によって効果にふれが出るので、必ず適期に使用してください。ヘラオモダカ、エゾノサヤヌカグサは2葉期まで、ホタルイ、ウリカワ、ミズガヤツリは3葉期まで、オモダカ、クログワイ、コウキヤガラは発生始期まで、ヒルムシロは発生期まで、セリは再生期まで、ナガエツルノゲイトウは再生始まで、アオミドロ・藻類による表層はく離は発生前が使用適期です。
- オモダカ、クログワイ、コウキヤガラは発生期間が長く、遅い発生のものまでは十分な効果を示さないので、必要に応じて有効な後処理剤との組み合わせで使用してください。
- 苗の植付けが均一となるように、代かきおよび植付作業はていねいにおこなってください。未熟有機物を施用した場合は、特にていねいにおこなってください。
- 水口施用以外の使用方法の場合は、水の出入りを止めて湛水状態(水深3~5cm)のまま水田全面にゆきわたるように処理してください。処理後3~4日間は通常の湛水状態(水深3~5cm)を保ち、処理後7日間は落水、かけ流しはしないでください。また、入水は静かにおこなってください。
- 水口施用の場合は、入水時に水口に施用し、流入水とともに水田全面に拡散させてください。処理後田面水が通常の湛水状態(水深 3 ~ 5cm )に達した時に必ず水を止め、田面水があふれ出ないように注意してください。処理後3~4日間は通常の湛水状態(水深3~5cm)を保ち、処理後7日間は落水、かけ流しはしないでください。
- 以下のような条件下では薬害が発生するおそれがあるので使用をさけてください。
- 砂質土壌の水田および漏水田(減水深が2cm/日以上)
- 軟弱苗を移植した水田
- 極端な浅植えの水田および浮き苗の多い水田
- 砂質土壌の水田および漏水田(減水深が2cm/日以上)
- 直播水稲に使用する場合、以下の点に注意してください。
- 発芽直後の稲に対して薬害を生じるおそれがあるので、稲の出芽が揃わない場合は、稲の不完全葉期以降に使用してください。
- 稲の根が露出した条件では薬害を生じるおそれがあるので使用をさけてください。
- 除草効果の低下と生育抑制の薬害が発生するおそれがあるので、水持ちの安定した後に使用してください。
- 発芽直後の稲に対して薬害を生じるおそれがあるので、稲の出芽が揃わない場合は、稲の不完全葉期以降に使用してください。
- 梅雨時期等、使用後に多量の降雨が予想される場合は、除草効果が低下するおそれがあるので使用をさけてください。
- 使用後の数日間に著しい高温が続く場合、初期生育が抑制されることがあるが、一過性のもので次第に回復し、その後の生育に対する影響は認められていません。
- 無人航空機で滴下する際は以下に注意してください。
- 滴下は使用機種の使用基準に従って実施してください。
- 滴下に当っては散布装置のノズルを取り外してください。
- 作業中、薬液の漏れのないように機体の配管その他装置の十分な点検を行ってください。
- 機体の配管その他散布装置への薬液の固着を防止するため、薬液をタンクに投入後は、速やかに滴下を始めてください。
- 隣接するほ場に水稲以外の作物が栽培されている場合は、他の植物に影響を与えないように風の影響等を十分考慮して滴下してください。
- 水源池、飲料用水などに飛散、流入しないように十分注意してください。
- 薬剤滴下に使用した装置は十分洗浄し、薬剤タンクの洗浄廃液は安全な場所に処理してください。
- 滴下に使用した無人航空機の散布装置は、水稲以外の作物への薬剤散布に使用しないでください。
- 滴下は使用機種の使用基準に従って実施してください。
- 使用した水田の田面水を他の作物の灌水に使用しないでください。
- その殺草特性から、いぐさ、れんこん、せり、くわいなどの生育を阻害するおそれがあるので、これらの作物の生育期に隣接田で使用する場合は十分に注意してください。
- いぐさ栽培予定水田では使用しないでください。
- 使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意するほか、別途提供されている技術情報も参考にして使用してください。特に初めて使用する場合や異常気象の場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることがをお勧めします。
安全使用上の注意
- 皮膚に対して弱い刺激性があるので皮膚に付着しないよう注意してください。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落としてください。
- 散布の際は農薬用マスク、不浸透性手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをするとともに衣服を交換してください。
- 作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯してください。
- かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。
- 魚毒性等
- 水産動植物(藻類)に影響を及ぼすので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。
- 無人航空機による滴下で使用する場合は、飛散しないよう特に注意してください。
- 散布後は水管理に注意してください。
- 散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないでください。また、空容器、空袋等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
- 水産動植物(藻類)に影響を及ぼすので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。
- 保管…密栓し、直射日光をさけ、食品と区別して、冷涼な場所に保管してください。