【水稲/初・中期一発処理除草剤】
エンペラー1キロ粒剤
ピラクロニル・ピリミノバックメチル・フェンキノトリオン粒剤
SDS(安全データシート)
公益財団法人日本中毒情報センターへの問い合わせ方法は「一般市民向け受信相談について」をご参照ください。
登録番号 | 第24063号 [クミアイ化学工業㈱ 登録] |
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成分 | ピラクロニル 2.0% ピリミノバックメチル 0.75% フェンキノトリオン 3.0% |
性状 | 類白色細粒 |
毒性 | 普通物(毒劇物に該当しないものを指していう通称) |
危険物 | 非該当 |
販売地域 | 全国 |
有効年限 | 5年 |
包装 | 1kg×12袋、10kg×1袋、40㎏(20㎏×2箱)×1(40㎏規格は受注生産) |
関連動画 | 水稲用除草剤エンペラー技術資料動画 |
田植同時検索プログラム | 田植同時検索プログラムはこちら! |
作用機構分類番号 (RACコード) |
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- チラシ・技術資料関連
- その他関連情報
特長
- 有効成分“エフィーダⓇ(一般名:フェンキノトリオン)”を配合した3成分の混合剤です。
- エフィーダⓇによりコナギやミズアオイなどの広葉雑草、ホタルイやコウキヤガラなどのカヤツリグサ科雑草が白化し、高い効果を示します。また、SU剤抵抗性雑草にも効果を示します。
- ノビエ3葉期まで使用することができ、また、ピラクロニル配合により速効的に褐変・枯れ症状がみられます。
- 高い水稲安全性を示し、移植水稲では移植時から使用することができます。また、飼料稲栽培時にも使用することが可能です*。
*既存の4-HPPD阻害剤に感受性が高いとされる、やまだわら、とよめき、タカナリ、モミロマン、ミズホチカラ、ハバタキ、おどろきもち、ふくおこし、えみだわら、もみゆたかに対し、エフィーダは高い安全性を示すことを確認しています。
WCSについては別途、稲発酵粗飼料生産・給与技術マニュアルを確認の上、ご使用願います。
適用雑草及び使用方法
作物名 | 適用雑草名 | 使用量 | 使用時期 | 本剤の使用回数 | 使用方法 | ピラクロニルを含む農薬の総使用回数 | ピリミノバックメチルを含む農薬の総使用回数 | フェンキノトリオンを含む農薬の総使用回数 |
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移植水稲 | ウリカワ オモダカ クログワイ コウキヤガラ セリ ヒルムシロ ヘラオモダカ ホタルイ マツバイ ミズガヤツリ ナガエツルノゲイトウ 一年生雑草 アオミドロ・藻類による表層はく離 | 1kg/10a | 移植直後~ノビエ3葉期(但し、収穫60日前まで) | 1回 | 湛水散布又は無人航空機による散布 | 2回以内 | 2回以内 | 2回以内 |
移植時 | 田植同時散布機で施用 | |||||||
直播水稲 | ウリカワ セリ ヒルムシロ ヘラオモダカ ホタルイ マツバイ ミズガヤツリ 一年生雑草 | 稲出芽揃期~ノビエ3葉期(但し、収穫60日前まで) | 湛水散布又は無人航空機による散布 |
上手な使い方

注意事項
注意事項
- 使用量に合わせ秤量し、使い切ってください。
- 雑草の発生前から生育初期に有効なので、ノビエの3葉期までに、時期を失しないように散布してください。なお、多年生雑草は生育段階によって効果にふれが出るので、必ず適期に散布してください。ホタルイ、ウリカワ、ヘラオモダカは3葉期まで、ミズガヤツリは5葉期まで、クログワイは発生前、オモダカ、コウキヤガラは発生始期まで、ヒルムシロは発生期まで、セリは再生期まで、ナガエツルノゲイトウは再生始まで、アオミドロ・藻類による表層はく離は発生盛期までが散布適期です。
- オモダカ、クログワイ、コウキヤガラは発生期間が長く、遅い発生のものまでは十分な効果を示さないので、必要に応じて有効な後処理剤との組み合わせで使用してください。
- 苗の植付けが均一となるように、代かきおよび植付作業はていねいにおこなってください。未熟有機物を施用した場合は、特にていねいにおこなってください。
- 散布の際は、水の出入りを止めて湛水状態のまま田面に均一に散布し、散布後3~4日間は通常の湛水状態(水深3~5cm)を保ち、散布後7日間は落水、かけ流しはしないでください。また、入水は静かにおこなってください。
- 以下のような条件下では薬害が発生するおそれがあるので使用をさけてください。
- 砂質土壌の水田および漏水田(減水深が2cm/日以上)
- 軟弱苗を移植した水田
- 極端な浅植えの水田および浮き苗の多い水田
- 砂質土壌の水田および漏水田(減水深が2cm/日以上)
- 直播水稲に使用する場合、以下の点に注意してください。
- 発芽直後の稲に対して薬害を生じるおそれがあるので、稲の出芽が揃わない場合は、稲の不完全葉期以降に散布してください。
- 稲の根が露出した条件では薬害を生じるおそれがあるので使用をさけてください。
- 除草効果の低下と生育抑制の薬害が発生するおそれがあるので、水持ちの安定した後に散布してください。
- 発芽直後の稲に対して薬害を生じるおそれがあるので、稲の出芽が揃わない場合は、稲の不完全葉期以降に散布してください。
- 梅雨時期等、散布後に多量の降雨が予想される場合は、除草効果が低下するおそれがあるので使用をさけてください。
- 散布後の数日間に著しい高温が続く場合、初期生育が抑制されることがあるが、一過性のもので次第に回復し、その後の生育に対する影響は認められていません。
- 無人航空機で散布する際は以下に注意してください。
- 散布は使用機種の使用基準に従って実施してください。
- 専用の粒剤散布装置によって湛水散布してください。
- 事前に薬剤の物理性に合せて粒剤散布装置のメタリング開度を調整してください。
- 散布薬剤の飛散によって他の植物に影響を与えないよう散布区域の選定に注し、当該水田周辺部への飛散防止のため散布装置のインペラの回転数を調整し、ほ場の端から5m以上離してほ場内に散布してください。
- 水源池、飲料用水などに飛散、流入しないように十分注意してください。
- 散布は使用機種の使用基準に従って実施してください。
- 散布した水田の田面水を他の作物の灌水に使用しないでください。
- その殺草特性から、いぐさ、れんこん、せり、くわいなどの生育を阻害するおそれがあるので、これらの作物の生育期に隣接田で使用する場合は十分に注意してください。
- 使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意するほか、別途提供されている技術情報も参考にして使用してください。特に初めて使用する場合や異常気象の場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることをお勧めします。
安全使用上の注意
- 散布の際は農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。
- 作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをするとともに衣服を交換してください。
- 作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯してください。
- かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。
- 魚毒性等
- 水産動植物(藻類)に影響を及ぼすので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。
- 無人航空機による散布で使用する場合は、飛散しないよう特に注意してください。
- 散布後は水管理に注意してください。
- 散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないでください。また、空容器、空袋等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
- 水産動植物(藻類)に影響を及ぼすので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。
- 保管…密封し、直射日光をさけ、食品と区別して、冷涼・乾燥した場所に保管してください。