【水稲/初・中期一発処理除草剤】
ベッカク豆つぶ250
ピリミスルファン・フェノキサスルホン・フェンキノトリオン剤
SDS(安全データシート)
公益財団法人日本中毒情報センターへの問い合わせ方法は「一般市民向け受信相談について」をご参照ください。
登録番号 | 第24156号 [クミアイ化学工業㈱ 登録] |
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成分 | ピリミスルファン 2.0% フェノキサスルホン 6.0% フェンキノトリオン 12.0% |
性状 | 淡黄色粒状 粒径3~8mm |
毒性 | 普通物(毒劇物に該当しないものを指していう通称) |
危険物 | 非該当 |
販売地域 | 全国 |
有効年限 | 4年 |
包装 | 250g×20袋、2.5㎏×4袋、10kg×1箱(10㎏規格は受注生産) |
関連サイト | ドローンで豆つぶ剤を散布したい農家様はこちら!! |
作用機構分類番号 (RACコード) |
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- チラシ・技術資料関連
- その他関連情報
特長
- 有効成分“エフィーダⓇ(一般名:フェンキノトリオン)”を配合した3成分の混合剤です。
- 発生前から3葉期までのノビエに卓効を示し、また後発生してくるノビエも長期間抑えます。
- ホタルイやコナギ、ミズアオイ、オモダカ、クログワイなどの雑草に対しても高い効果を示します。
- スルホニルウレア系除草剤(SU剤)抵抗性雑草にも高い効果を示します。
- 10アール当り250gと軽量で、拡散性に優れた豆つぶ製剤です。飼料稲栽培時にも使用することが可能です*。
*既存の4-HPPD阻害剤に感受性が高いとされる、やまだわら、とよめき、タカナリ、モミロマン、ミズホチカラ、ハバタキ、おどろきもち、ふくおこし、えみだわら、もみゆたかに対し、エフィーダは高い安全性を示すことを確認しています。
WCSに関しては別途、稲発酵粗飼料生産・給与技術マニュアルを確認の上、ご使用願います。
適用雑草と使用方法
作物名 | 適用雑草名 | 使用量 | 使用時期 | 本剤の使用回数 | 使用方法 | ピリミスルファンを含む農薬の総使用回数 | フェノキサスルホンを含む農薬の総使用回数 | フェンキノトリオンを含む農薬の総使用回数 |
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移植水稲 | 一年生及び多年生雑草 | 250g/10a | 移植後3日~ノビエ3葉期(但し、移植後30日まで) | 1回 | 湛水散布、湛水周縁散布、水口施用又は無人航空機による散布 | 2回以内 | 2回以内 | 2回以内 |
直播水稲 | ウリカワ セリ ヒルムシロ ホタルイ マツバイ ミズガヤツリ 一年生雑草 | 稲1葉期~ノビエ3葉期(但し、収穫75日前まで) | 湛水散布又は無人航空機による散布 |
上手な使い方

注意事項
注意事項
- 雑草の発生前から生育初期に有効なので、ノビエの3葉期までに、時期を失しないように散布してください。
- 多年生雑草は生育段階によって効果にふれが出るので、必ず適期に散布してください。
- エゾノサヤヌカグサは2葉期まで、ヘラオモダカ、ミズガヤツリ、ウリカワは3葉期まで、ホタルイは4葉期まで、オモダカは矢尻葉1葉期まで、クログワイは草丈10㎝まで、コウキヤガラは発生始期まで、シズイは草丈3㎝まで、ヒルムシロは発生期まで、セリは再生期まで、キシュウスズメノヒエは再生茎2葉期までが散布適期です。
- エゾノサヤヌカグサは2葉期まで、ヘラオモダカ、ミズガヤツリ、ウリカワは3葉期まで、ホタルイは4葉期まで、オモダカは矢尻葉1葉期まで、クログワイは草丈10㎝まで、コウキヤガラは発生始期まで、シズイは草丈3㎝まで、ヒルムシロは発生期まで、セリは再生期まで、キシュウスズメノヒエは再生茎2葉期までが散布適期です。
- オモダカ、クログワイ、コウキヤガラ、シズイは発生期間が長く、遅い発生のものまでは十分な効果を示さないので、必要に応じて有効な後処理剤との組み合わせで使用してください。
- 雑草害をもたらす栽培目的以外のイネの防除に使用する場合は、発生前が有効なので散布適期を失しないように散布してください。また、必要に応じて有効な後処理剤との組み合わせで使用してください。
- 苗の植付けが均一となるように、代かきおよび植付作業はていねいにおこなってください。未熟有機物を施用した場合は、特にていねいにおこなってください。
- 湛水散布または湛水周縁散布に当っては、やや深めの湛水状態(水深5~6㎝)にして水の出入りを止てください。
- 湛水散布の場合は田面に散布し、また、湛水周縁散布の場合は、水田周縁部に沿って帯状に散布し、散布後3~4日間は通常の湛水状態(水深3~5㎝)を保ち、散布後7日間は落水、かけ流しはしないでください。また、入水は静かにおこなってください。
- 水口施用の場合は、あらかじめ1~2cm程度水深を確保した状態で、入水時に水口に施用し、流入水とともに水田全面に拡散させ、処理後田面水が通常の湛水状態(水深3~5cm)に達した時に必ず水を止め、田面水があふれ出ないよう注意してください。散布後少なくとも3~4日間は通常の湛水状態(水深3~5cm)を保ち、散布後7日間は落水、かけ流しはしないでください。
- 藻類・表層はく離などの水面浮遊物が多い場合は、拡散が不十分になるおそれがあるため周縁散布をさけ、本田内で水田全面に散布してください。
- 水口に対して向かい風が吹いている場合は、拡散が不十分になるおそれがあるため水口施用をさけてください。
- 以下のような条件下では薬害が発生するおそれがあるので使用をさけてください。
- 異常高温の時、あるいは散布後数日以内に梅雨明けになるなど異常高温が予想される時
- 活着遅延を生じるような異常低温の時
- 砂質土壌の水田および漏水田(減水深が2㎝/日以上)
- 軟弱苗を移植した水田
- 極端な浅植えの水田および浮き苗の多い水田
- 植穴の戻りの悪い水田
- 異常高温の時、あるいは散布後数日以内に梅雨明けになるなど異常高温が予想される時
- 直播水稲に使用する場合、以下の点に注意してください。
- 発芽直後の稲に対して薬害を生じるおそれがあるので、適切な覆土をおこない散布してください。
- 稲の根が露出した条件では薬害を生じるおそれがあるので使用をさけてください。
- 除草効果の低下と生育抑制の薬害が発生するおそれがあるので、入水後水持ちの安定した後に散布してください。
- 発芽直後の稲に対して薬害を生じるおそれがあるので、適切な覆土をおこない散布してください。
- 梅雨時期等、散布後に多量の降雨が予想される場合は、除草効果が低下するおそれがあるので使用をさけてください。
- 吸湿性があるので、散布時に降雨の場合には濡れないように注意して散布してください。濡れた手で扱わないでください。また、開封後は早めに使用してください。
- 無人航空機で散布する際は以下に注意してください。
- 散布は使用機種の使用基準に従って実施してください。
- 専用の粒剤散布装置によって湛水散布してください。
- 事前に薬剤の物理性に合せて粒剤散布装置のメタリング開度を調整してください。
- 散布薬剤の飛散によって他の植物に影響を与えないよう散布区域の選定に注意し、当該水田周辺部への飛散防止のため散布装置のインペラの回転数を調整し、圃場の端から5m以上離して圃場内に散布してください。
- 水源池、飲料用水などに飛散、流入しないように十分注意してください。
- 散布は使用機種の使用基準に従って実施してください。
- 散布した水田の田面水を他の作物の灌水に使用しないでください。
- その殺草特性から、いぐさ、れんこん、せり、くわいなどの生育を阻害するおそれがあるので、これらの作物の生育期に隣接田で使用する場合は十分に注意してください。
- 蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにしてください。
- 使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意するほか、別途提供されている技術情報も参考にして使用してください。特に初めて使用する場合や異常気象の場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることをお勧めします。
安全使用上の注意
- 眼に対して強い刺激性があるので眼に入らないよう注意してください。眼に入った場合には直ちに十分に水洗し、眼科医の手当を受けてください。
- 散布の際は保護メガネ、農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、洗眼・うがいをするとともに衣服を交換してください。
- 作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯してください。
- かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。
魚毒性等
- 水産動植物(藻類)に影響を及ぼすので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。
- 無人航空機による散布で使用する場合は、飛散しないよう特に注意してください。
- 散布後は水管理に注意してください。
- 散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないでください。また、空容器、空袋等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
- 水産動植物(藻類)に影響を及ぼすので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。
- 保管…密封し、直射日光をさけ、食品と区別して、小児の手の届かない冷涼・乾燥した場所に保管してください。