【園芸/植物成長調整剤】
ビーエー液剤
ベンジルアミノプリン液剤
SDS(安全データシート)
公益財団法人日本中毒情報センターへの問い合わせ方法は「一般市民向け受信相談について」をご参照ください。
登録番号 | 第14391号 [クミアイ化学工業㈱ 登録] |
---|---|
成分 | ベンジルアミノプリン 3.0% |
性状 | 淡黄色澄明水溶性液体 |
毒性 | 普通物(毒劇物に該当しないものを指していう通称) |
危険物 | 第3石油類 |
販売地域 | 全国 |
有効年限 | 5年 |
包装 | 10ml×10本×10箱、100ml×10本×4箱、500ml×20本 |
- チラシ・技術資料関連
- その他関連情報
「チラシ・技術資料関連」はありません。
特長
- 温州みかん
新梢発生促進、着花促進(ハウス栽培)に効果があります。
- ぶどう
花振いの防止、無種子化処理の第1回ジベレリン処理時期の早期への拡大が可能になります。
- りんご
側芽の生長を促進する効果があり、苗木や高接で側枝の形成を促進し、早期結実が可能となります。
- アスパラガス
萌芽促進効果があり、夏秋どりに効果的です。
適用作物と使用方法
作物名 | 適用場所 | 使用目的 | 希釈倍数 | 使用液量 | 使用時期 | 本剤の使用回数 | 使用方法 | ベンジルアミノプリンを含む農薬の総使用回数 |
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アスパラガス | - | 萌芽促進 | 300~600倍 | 100~300L/10a | 夏秋どり、慣行最終収穫予定日の10~30日前(但し、収穫前日まで) | 1回 | 茎葉散布 | 1回 |
温州みかん | 早期加温ハウス栽培園 | 着花促進 | 100~400倍 | 200~700L/10a | 加温直後 | 散布 | 2回以内(但し、萌芽直前~萌芽期(加温ハウス栽培園では収穫後)は1回以内、早期加温ハウス栽培園での加温直後は1回以内) | |
露地栽培、加温ハウス栽培園 | 新梢発生促進 | 100~200倍 | 萌芽直前~萌芽期(加温ハウス栽培園では収穫後) | 緑枝部へ散布 | ||||
りんご | - | 側芽発生促進 | 50~100倍 | 100~400L/10a | 新梢伸長時 | 立木全面散布 | 1回 | |
高接1年枝側芽発生促進 | 200~700L/10a | 伸長旺盛期(6月上旬以降) | ||||||
りんご(苗木) | 側芽発生促進 | 5~10ml/苗木 | 新梢伸長時 | 10回以内 | 新たに伸長した新梢部に散布 | 10回以内(但し、立木全面散布は1回以内) | ||
100~400L/10a | 1回 | 立木全面散布 | ||||||
おうとう(苗木) | 副梢発生促進 | 25~50倍 | 200~800ml/苗木 | 新梢伸長時(主幹延長枝の30~80cm伸長期) | 1回 | |||
ぶどう(デラウェア) | ハウス栽培の花振い発生園 | 花ぶるい防止 | 300倍 | - | 満開予定日14~17日前 | ジベレリン処理の第1回処理液に添加して蕾(果房)を浸漬処理する | ||
露地栽培園 | 無種子化処理の第1回ジベレリン処理時期の早期への拡大 | |||||||
ぶどう(マスカット・ベリーA、旅路(紅塩谷)、バッファロー(アーリースチューベン)) | ハウス等施設栽培の花振い発生園 | 花ぶるい防止 | 満開予定日11~14日前 | |||||
露地栽培の花振い発生園 | ||||||||
カーネーション | - | 側芽発生促進 | 6ml/株 | 側芽発生前 | 2回以内 | 茎葉散布 | 2回以内 | |
きく | 親株栽培における側枝への腋芽の着生促進 | 2000~4000倍 | 100~300L/10a | 摘心時 | 6回以内 | 6回以内 | ||
こちょうらん | 着蕾数増加 | 1000倍 | 0.5ml/花茎 | 発蕾時 | 5回以内 | 花茎の先端部に噴霧 | 5回以内 | |
なし(栽培育成時の非収穫年樹) | 側芽発生促進 | 30倍 | 3ml/側芽 | 側芽発生時 | 1回 | 発芽部位に噴霧 | 1回 |
注意事項
注意事項
- 調製した薬液は放置すると効果が低下するため、調製当日に使いきってください。また調製液は日陰に置いてください。
- 他の農薬との混用はさけてください(ジベレリンに添加し、ぶどうに使用する場合を除く)。
- 蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにしてください。
- ぶどうに使用する場合の注意事項
- 花振い防止に使用する場合は、常に花振いが発生する園のみに使用してください。なお、ハウス初年度の木には使用しないでください。
- 無種子化処理の第1回ジベレリン処理液に混用して処理時期を拡大する場合、ジベレリン単用での処理適期より3~4日早く処理することができます。
- 所定の処理時期から遅れて処理すると着粒過多、果粉の付着果房の着色が悪くなるおそれがあるので必ず適期に所定濃度で処理してください。また、処理適期がすぎたものには、使用しないでください。
- ジベレリン処理液に添加した際、よく攪拌して使用してください。
- 上記注意のほか、使用にあたってはジベレリンの使用上の注意を厳守して使用してください。
- 花振い防止に使用する場合は、常に花振いが発生する園のみに使用してください。なお、ハウス初年度の木には使用しないでください。
- りんごに使用する場合の注意事項
- 新梢が十分濡れる様に散布してください。
- 摘芯をおこなうとより効果的です。
- 作用が出にくい品種、つがる、王林などでは、所定濃度の高濃度で使用してください。
- 新たに伸長した新梢部に散布して側芽発生促進をおこなう場合、品種、使用地域によって使用回数、効果、薬害が異なることがあるので、地域指導機関の指導を必ず受けてください。
- 苗木に使用する場合は、食用には供さないでください。
- 新梢が十分濡れる様に散布してください。
- なし(栽培育成時の非収穫年樹)に使用する場合の注意事項
- 側芽の発生を促進させ早期成園化させる目的であるため、非収穫年の苗木植付後の育成時に使用してください。
- 処理後に結実した果実は、適切に廃棄処理し、食用に供しないでください。
- 側芽の発生を促進させ早期成園化させる目的であるため、非収穫年の苗木植付後の育成時に使用してください。
- 温州みかんに使用する場合の注意事項
- 樹勢の弱い樹では散布により、効果が現れてもその後、新梢、花、幼果が脱落することがあるので、使用しないでください。
- ボルドー液、塩基性塩化銅などの無機銅剤との近接散布は効果を低下させるおそれがあるのでさけてください。
- 加温ハウス栽培園で新梢発生促進に使用する場合、散布から加温までの期間が短いと、結果母枝の充実までに至らず、着花が減少することがあるので、収穫・剪定後できるだけ早い時期に使用してください。
- 樹勢の弱い樹では散布により、効果が現れてもその後、新梢、花、幼果が脱落することがあるので、使用しないでください。
- アスパラガスに使用する場合の注意事項
- 若茎にかかると奇形を生じることがあるので茎葉下部への散布は控えてください。
- 若茎にかかると奇形を生じることがあるので茎葉下部への散布は控えてください。
- きくに使用する場合の注意事項
- 無側枝性が強く発現する品種及び高温期の栽培では効果が劣る場合があります。
- 無側枝性が強く発現する品種及び高温期の栽培では効果が劣る場合があります。
- こちょうらんに使用する場合の注意事項
- 第7花の発蕾以降に花茎の先端部に7~10日間隔で噴霧してください。
- 増やしたい花数に応じて使用回数の範囲で使用回数を増やしてください。
- 処理により花数が増えると、花の大きさがやや小さくなる傾向があるため注意してください。
- 第7花の発蕾以降に花茎の先端部に7~10日間隔で噴霧してください。
- おうとう(苗木)に使用する場合の注意事項
- 未結果樹で使用してください。
- 葉に褐斑を生じる場合がありますが、その後の生育には影響ありません。
- 食用には供さないでください。
- 未結果樹で使用してください。
- カーネーションに使用する場合の注意事項
- 側芽の発生を促す節位を中心に散布してください。
- 同一節位への本剤の連続散布は、側枝発生過多、黄変、草丈抑制等の薬害を生じる場合があるのでさけてください。
- 高温時に散布すると、葉に黄変、褐変等の薬害を生じる場合があるので、注意してください。
- 品種、栽培条件によって、薬害を生じる場合があるので、予め安全を確認の上使用してください。
- 側芽の発生を促す節位を中心に散布してください。
- 使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には病害虫防除所等関係機関の指導を受けることをお勧めします。
安全使用上の注意
- 眼に対して刺激性があるので眼に入らないように注意してください。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当てを受けてください。
- 散布の際は農薬用マスク、不浸透性手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。作業後は手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをするとともに洗眼してください。
- 魚毒性等…浸漬後の薬液は、河川等に流さず、水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
- 保管…密栓し、火気や直射日光をさけ、食品と区別して、冷涼な場所に保管してください。