【水稲/初・中期一発処理除草剤】
アバンティフロアブル
トリアファモン・フェンキノトリオン・フェントラザミド水和剤
SDS(安全データシート)
公益財団法人日本中毒情報センターへの問い合わせ方法は「一般市民向け受信相談について」をご参照ください。
登録番号 | 第24086号 [クミアイ化学工業㈱ 登録] |
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成分 | トリアファモン 0.95% フェンキノトリオン 5.7% フェントラザミド 5.7% |
性状 | 類白色水和性粘稠懸濁液体 |
毒性 | 普通物(毒劇物に該当しないものを指していう通称) |
危険物 | 非該当 |
販売地域 | 京都府、奈良県、九州全域 |
有効年限 | 4年 |
包装 | 500ml×20本 |
関連動画 | 水稲用除草剤アバンティ技術資料動画 |
作用機構分類番号 (RACコード) |
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- チラシ・技術資料関連
- その他関連情報
特長
- エフィーダⓇ(一般名:フェンキノトリオン)を配合した3成分の混合剤です。
- エフィーダⓇによりコナギやミズアオイなどの広葉雑草、ホタルイなどのカヤツリグサ科雑草が白化し、高い効果を示します。また、SU剤抵抗性雑草にも効果を示します。
- ノビエ3.5葉期まで使用することができ、また、トリアファモン配合により難防除の多年生雑草にも高い効果を示します。
- 高い水稲安全性を示し、移植時から使用することができます。また、飼料稲栽培時にも使用することが可能です*。
*既存の4-HPPD阻害剤に感受性が高いとされる、やまだわら、とよめき、タカナリ、モミロマン、ミズホチカラ、ハバタキ、おどろきもち、ふくおこし、えみだわら、もみゆたかに対し、エフィーダは高い安全性を示すことを確認しています。
WCSについては別途、稲発酵粗飼料生産・給与技術マニュアルを確認の上、ご使用願います。
適用雑草及び使用方法
作物名 | 適用雑草名 | 使用量 | 使用時期 | 本剤の使用回数 | 使用方法 | トリアファモンを含む農薬の総使用回数 | フェンキノトリオンを含む農薬の総使用回数 | フェントラザミドを含む農薬の総使用回数 |
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移植水稲 | 一年生及び多年生雑草 | 500mL/10a | 移植直後~ノビエ3.5葉期(但し、移植後30日まで) | 1回 | 原液湛水散布、水口施用又は無人航空機による滴下 | 2回以内 | 2回以内 | 1回 |
移植時 | 田植同時散布機で施用 | |||||||
直播水稲 | ウリカワ セリ ヒルムシロ ホタルイ マツバイ ミズガヤツリ 一年生雑草 | 稲1葉期~ノビエ3.5葉期(但し、収穫90日前まで) | 原液湛水散布、水口施用又は無人航空機による滴下 |
注意事項
注意事項
- 使用量に合わせ秤量し、使いきってください。
- 貯蔵中に分離することがあるので、使用に際しては容器をよく振ってください。
- 雑草の発生前から生育初期に有効なので、ノビエの3.5葉期までに時期を失しないように散布してください。なお、多年生雑草は生育段階によって効果にふれが出るので、必ず適期に散布するようにしてください。
- ホタルイは4葉期まで、ミズガヤツリ、ウリカワは3葉期まで、ヘラオモダカは4葉期まで、ヒルムシロは発生期まで、セリは再生期まで、クログワイ、オモダカは発生前から発生始期まで、コウキヤガラは発生始期まで、エゾノサヤヌカグサは3葉期まで、シズイは草丈3㎝まで、キシュウスズメノヒエは再生茎3葉期までが散布適期です。また、ミズアオイ、コナギは3葉期までが散布適期です。
- クログワイ、オモダカは発生期間が長く、遅い発生のものまでは、十分な効果を示さないので、必要に応じて有効な後処理剤と組み合わせて使用してください。
- ホタルイは4葉期まで、ミズガヤツリ、ウリカワは3葉期まで、ヘラオモダカは4葉期まで、ヒルムシロは発生期まで、セリは再生期まで、クログワイ、オモダカは発生前から発生始期まで、コウキヤガラは発生始期まで、エゾノサヤヌカグサは3葉期まで、シズイは草丈3㎝まで、キシュウスズメノヒエは再生茎3葉期までが散布適期です。また、ミズアオイ、コナギは3葉期までが散布適期です。
- 散布の際は、水の出入りを止めて湛水状態(水深3~5cm)のまま本剤を水田全面にゆきわたるように散布してください。
- 水口施用の場合は、入水時に本剤を水口に施用し、流入水とともに水田全面に拡散させ、処理後田面水が通常の湛水状態(湛水深3~5㎝)に達したときに必ず水を止め、田面水があふれ出ないよう注意してください。
- 無人航空機で滴下する場合は、次の注意を守ってください。
- 滴下は使用機種の使用基準に従って実施してください。
- 滴下に当っては散布装置のノズルを取り外してください。
- 作業中、薬液が漏れないように機体の配管その他の装置の十分な点検をおこなってください。
- 薬液の飛散によって適用作物以外の作物に影響を及ぼすおそれがあるので、周辺作物に薬液がかからないように風の影響などを十分考慮して滴下してください。
- 水源池、飲料用水等に本剤が飛散、流入しないように十分注意してください。
- 滴下に使用した装置は十分洗浄し、薬液タンクの洗浄廃液は安全な場所に処理してください。
- 滴下に使用した無人航空機の散布装置は、水稲以外の作物への薬液散布には使用しないでください。
- 滴下は使用機種の使用基準に従って実施してください。
- 処理後3~4日間はそのまま湛水を保ち、田面を露出させないようにし、処理後7日間は落水、かけ流しはしないでください。また、入水は静かにおこなってください。
- 浅植え、浮き苗が生じないように、代かき、均平化及び植付作業はていねいにおこなってください。未熟有機物を使用した場合は、特にていねいにおこなってください。
- 以下の条件では薬害を生じるおそれがあるので使用をさけてください。
- 砂質土壌の水田及び漏水田(減水深2cm/日以上)
- 軟弱苗を移植した水田
- 極端な浅植えの水田及び浮き苗の多い水田
- 砂質土壌の水田及び漏水田(減水深2cm/日以上)
- 稲の根が露出する条件では薬害を生じるおそれがあるので使用しないでください。
- 著しい多雨条件では除草効果が低下する場合があるので使用はさけてください。
- 蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにしてください。
- 散布田の田面水を他の作物に灌水しないでください。
- 薬害を生じるおそれがあるので、後作物としてなす、たまねぎ及びさやえんどうを栽培しないでください。
- その殺草特性から、いぐさ、れんこん、せり、くわいなどの生育を阻害するおそれがあるので、これら作物の生育期に隣接田で使用する場合には十分に注意してください。
- 使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意するほか、別途提供されている技術情報も参考にして使用してください。特に初めて使用する場合や異常気象の場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることをお勧めします。
安全使用上の注意
- 誤飲などのないよう注意してください。誤って飲み込んだ場合には吐き出させ、直ちに医師の手当を受けさせてください。使用中に身体に異常を感じた場合には直ちに医師の手当を受けてください。
- 散布の際は農薬用マスク、不浸透性手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。作業後は手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをしてください。
- かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。
- 魚毒性等
- 水産動植物(藻類)に影響を及ぼすので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。
- 無人航空機による滴下で使用する場合は、飛散しないよう特に注意してください。
- 散布後は水管理に注意してください。
- 散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないでください。また、空容器等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
- 水産動植物(藻類)に影響を及ぼすので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。
- 保管…密栓して、直射日光をさけ、食品と区別して、冷涼な場所に保管してください。